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他大学の試み

71凡人:2011/11/27(日) 17:24:08 ID:xts/bGcY0
学習塾、潜在需要に的 新生北関東 教育現場の挑戦(3)
2011/11/25 6:00 日経

 小中高生を「顧客」とする学習塾は少子化の影響を受けやすい業界だ。将来の競争激化が予想されるなか、各社は子供や保護者のニーズを巧みにくみ取ったサービスで顧客開拓に挑んでいる。

■理科実験が目玉

うすい学園の「サイエンスランド」では、全員が白衣を着て実験する

 教室で子供たちが熱心に見つめているのは黒板ではなく簡易プール。水面では、自分たちで作ったモーター式のポンポン船がスピードを競っている。レースが終わると、講師が「どうしてこっちの船の方が遅かったと思う?」。子供たちはプロペラの形状など速度に差が付いた原因を自ら考え、発表する。

 遊びにもみえるが、れっきとした授業だ。学習塾「うすい学園」を運営するうすい(群馬県高崎市)は昨年末、小学生向けの特別授業「サイエンスランド」を始めた。学校では従来より理科の実験が減り、塾で補完しようと企画したが、今や毎回約150人の受講生を集める人気授業になった。柴崎龍吾社長は「この授業をきっかけに入塾する生徒も多い」と話す。

 数学が得意な中学生向けには、高校数学の内容を扱う「最先端数学」の授業を年内にも始める。いずれも生徒の知識欲を刺激し、塾に通う動機づけを狙う。

 うすい学園は群馬県内18カ所に教室を展開しているが、今後5年間で25カ所以上に増やす計画。教育内容や講師のスキルを充実させるため、10年には研修センターも設立した。柴崎社長は「将来は栃木県への進出も視野に入れている」と広域展開に意欲を示す。

 勢力拡大を目指すのはほかの有力塾も同じ。栃木県を地盤とする開倫塾(足利市)は7月の茨城県坂東、常総両市に続き、11月に群馬県桐生市、12月には茨城県守谷市に相次いで教室を新設。北関東自動車道や常磐自動車道など高速道沿いに教室網を広げる戦略だ。教室数は年内に64カ所、2〜3年後には80カ所に増やす。

■学校授業を補完

 林明夫社長は「北関東は東京に比べて私立校入試が盛んではなく、学習塾大手の進出もそれほど積極的ではない」と需要開拓の余地があると分析する。大手が名門私立中高の受験支援を主な収益源としている一方、開倫塾は「学校教育の補完」に力点を置く。

 学校の授業への対応や勉強の習慣付けに役立つように教材やカリキュラムを原則として共通化し、教室ごとのブレをなくす。地元志向の「普通の生徒」を手厚く指導することで、大手にはない独自色を打ち出すのが狙いだ。

 茨城県内で30教室を展開する茨進グループ(土浦市)は生徒を広域から集めやすい駅前を中心に教室を新設中。手薄な県西部をはじめ、2〜3年間で10カ所程度増やす方針だ。ニーズの多様化に合わせ、多くのコースを同時に開講できるよう教室も大型化していく。

 学習塾事情に詳しい群馬経済研究所の丸岡美智世研究員は今後の塾経営について「成績向上や試験対策はもちろん、財布のひもを握る保護者の満足度をいかに高めるかが重要になる」とみる。市場縮小の波に逆らって事業拡大を目指す学習塾の姿は、人口減社会に向かう日本のサービス業の将来像を映している。




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