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他大学の試み
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学生の感性、商品に生かす 関西企業と大学が連携
2011/11/26 6:06
関西の企業などの間で商品開発に学生の感性を取り入れようとする動きが活発になってきた。おせち料理など食品のほか、包装資材など分野は様々。企業にとって学生と身近に接することは将来の購買層の志向を探る有効な手段になり、新鮮な発想も得られる。学生側はインターンシップ的な体験ができる。双方にメリットがあり、今後も広がりそうな気配だ。
■デザインに注目
生協ならコープ(奈良市)は奈良女子大学と組んで、来年の正月用の「オリジナル特選おせち」(1万8000円)を共同開発した。3段重のうち1段分は学生たちが検討したレシピに基づく。
若草巻(大和茶入りのだて巻き)、吉野のあさつゆ(吉野葛入りみずまんじゅう)など地域の素材を使った。重箱のふたは同大の藤野千代特任教授が天平時代の文様をモチーフにデザインした。
学生は食への関心が高く、食品の開発例は多い。立命館大学びわこ・くさつキャンパス(滋賀県草津市)の売店ではツユクサ科の青花を使ったケーキ(180円)が好評だ。ベンチャーの青花食研(草津市)と同大学の菓子作りサークル「スイート・ボーイズ」が連携した。
ワコールは京都精華大学の学生がデザインした下着(非売品)を紹介=写真
学生のデザイン力に期待する企業も目立つ。「業務スーパー」を全国でフランチャイズチェーン(FC)展開する神戸物産は、武庫川女子大学と組み、店頭販売するジャガイモ用のカートンを開発した。
5キログラム入りの厚紙製の箱で、同大生活環境学科空間計画研究室のゼミ生9人が「品質の良さが伝わるように」とデザインした。来店客の評判も良く、同社はナガイモ、ゴボウの箱のデザインも同様に依頼した。
ワコールは4月、京都精華大学と共同で「未来のインナープロジェクト」を始めた。20代を主な顧客とするブランド「ウンナナクール」の新商品という設定だ。プロダクトデザイン学科の3年生が新たな下着を提案し、取引先向けの展示会などですでに優秀作品を紹介した。
「ターゲット層にあたる女子学生のアイデアを取り入れ、商品開発に生かしたい」(広報・宣伝部)。ワコールは来年以降も共同プロジェクトを継続する方針だ。
滋賀県立大の学生がラベルを作った清酒の試作品=写真
北島酒造(滋賀県湖南市)は清酒のラベルに滋賀県立大学の学生によるデザインを採用した。清酒離れといわれる20〜30代の消費喚起を狙う。
連携は旅行商品の分野にも広がる。阪南、和歌山、近畿の3大学は2009年から韓国の3大学、阪急交通社と協力した商品開発を進めている。阪南大国際観光学部の小林弘二教授の声がけで始まり、商品化できたものもある。
■地域活性化も
地域活性化を狙った自治体も学生の力に注目する。滋賀県栗東市は滋賀短期大学と、地元のエゴマを使った商品開発を進めている。生活学科食健康コースの中平真由巳准教授を通じて学生10人が試作を重ね、第1弾としてジャムとドレッシングを作った。来年初めにも栗東市内のスーパーや農産物直売所で発売する。
学生との連携について企業側からは「粗い面は多少あるが、従来の発想では出てこない斬新さが魅力」などと評価する声が多い。新鮮な感覚を商品作りに生かそうとする動きは広がりそうだ。
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