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他大学の試み

63凡人:2011/11/19(土) 16:43:39 ID:xts/bGcY0
多国籍の頭脳活用 産学「知の力」に磨き
関西 in out グローバル 第2部 知財で稼ぐ(5)
2011/11/19 2:52 日経

 知的財産を生み出す関西の“知の力”を強化するには、国境を越えた人材の獲得が欠かせない。

■仏に開発拠点

 パリ中心部から車で約40分の工業団地。堀場製作所グループは約20億円を投じ、仏子会社のホリバ・ジョバンイボンの新本社兼欧州開発センターの建設を進めている。同社がこの地を選んだ最大の理由は、近隣に仏理工系の最高教育機関「エコール・ポリテクニーク」があるためだ。

堀場製作所は仏理工系最高教育機関の近くに開発センターを建設する(10月下旬、パリ郊外)

 ポリテクニークは日産自動車のカルロス・ゴーン社長などを輩出した理工系エリートの養成機関。近くに移転することで、「インターンシップ生を受け入れやすく、人材獲得に有利になる」。ホリバ・ジョバンイボンのミシェル・マリトン社長(堀場製作所常務執行役員)は胸を張る。

 周辺は仏政府がバイオテクノロジーなど先端技術開発の一大拠点を目指す地域。「仏高等教育のハブになる。欲しい人材は自然と集まるはず」と、マリトン社長は語る。

 ホリバ・ジョバンイボンには西欧、ロシア、中国など15カ国の出身者が働く。堀場の連結売上高に占める海外比率は64%に達し、グループ社員約5200人の56%は外国籍。世界展開を一段と加速するため、今後も“頭脳の多国籍化”を進める。

 シャープは1月、中国・上海に環境技術やソフトウエア関連などの基礎研究をする現地法人を設立した。トップには中国人を据え、65人のスタッフを抱える。人事本部長の谷口信之取締役は「優秀な人材を、安い費用で確保できる」と期待をかける。急成長する中国では現地の頭脳も活用する段階に入った。

 関西経済連合会の森詳介会長(関西電力会長)は、「外国人留学生が(卒業後も)そのまま関西企業で活躍できる『人材パイプライン』の確立が重要」と訴える。それに呼応するように、関西の大学も外国人の留学生や研究者の獲得へ力を入れ始めている。

■研究者間で交流

 神戸大学は昨秋、国立大学では初めてブリュッセルに駐在事務所を開いた。欧州連合(EU)の主要機関がある欧州政治の中心で、他の地域からもアクセスもいいため、研究者の交流や留学生獲得の拠点とする。

 今後は「在欧の日本企業と共同でインターンシップや就職フェアを開きたい」と、同オフィス副所長で神戸大大学院の奥西孝至教授は意気込む。

 京都大学は昨年4月、iPS細胞研究所の主任研究者に、カナダ人のクヌート・ウォルツェン氏を採用した。同氏は特殊なDNA(デオキシリボ核酸)断片を使い、がん化しにくい新型万能細胞(iPS細胞)の作製に成功。京大のiPS細胞研究に弾みを付ける人材として期待されている。

 マリトン社長が「人材の多様性が技術革新を生む原動力になる」と語るように、世界からの人材獲得が進めば、関西の知にさらに磨きがかかるはずだ。=第2部おわり

 中本裕之、早川麗、岩本文枝、重田俊介、新田祐司が担当しました。




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