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他大学の試み
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生き残り策を新旧学長に聞く 知を拓く 釧路公立大学(下)
2012/2/21 2:44
名物学長の小磯修二氏が3月末に退任し、釧路公立大学は大きな節目を迎える。地方の大学が生き残るためには何が必要か。新旧の学長に、地方大学のあるべき姿や、今後の大学運営を聞いた。
■小磯修二学長「地域支える人材を育成」
――少子化で全入学時代を迎えるなかで、地方大学に求められる役割は何か。
「偏差値や、学部・学科の多さで大学の価値を計る時代は終わった。大学が大衆化するなかで、個性を発揮していくことが地方大学の存在意義につながる。高等教育とは本来ゆとりある環境でじっくり考えることだが、日本の場合、大学生の25%が人口10%の東京都に集中する現実がある」
「地方大学では地域が抱える課題に学生が実践的に取り組めるため、将来を背負う人材育成に大きな役割を果たせる。地域の知的財産として自治体と一体となって政策を議論する体制も築くべきだ。釧路公大の地域経済研究センターは、まさにそのための機関として機能している」
――地域の活性化に必要なことは。
「地域を活性化しようという“うねり”が生まれるかどうか。自分たちで活性化に向けて産業を興し、雇用を守る必要がある。単に困ったから何とかしてほしいと、求めるだけではだめだ。例えば北海道では、新幹線や高速道路が不足しており、きちんと国へ要求する必要がある。そして要求と合わせて『自分たちはこれだけのことをやる』と言わないといけない」
――釧路の発展に何が必要か。
「釧路の潜在力は大きい。道内を6つの圏域(札幌、旭川、函館、十勝、釧路、オホーツク)に分けて分析すると、道外収支が黒字なのは釧路地域のみ。釧路には稼ぐ力がある。ただ稼いだお金を自分の地域で消費、投資する部分が弱い。積極的に消費し、地域で循環させる経済構造をつくり上げていくことだ」
――退任後の予定は。
「地域活性化が学生時代からの大きなテーマ。市場経済のなかでヒト・モノ・カネが大都市に集まり、地方が発展していくことは難しくなってきたが、北海道をフィールドに地域の活性化へ向けた研究を続けたい。地方分権を目指すには、地域にシンクタンク機能を構築することが大切だ。自分も何らかの形で関与していけたらと考えている」
■高野敏行次期学長「卒業生や外部連携に力」
――4月に新学長に就任する。今後力を入れることは。
「小磯先生とも話しているが、卒業生との連携を深める必要がある。5千人以上の卒業生を社会に送り出してきたものの、これまで交流がほとんどなかった。学生のキャリア教育が求められている時代だ。卒業生の力を借りなければならない場面は多い。協力を得ながらネットワークを築いていきたい」
――大学の果たす役割をどう考える。
「知識の習得に加え、学生にとって教員との関係は大切だ。学生時代、私もそうだった。授業やクラブ活動など様々な場面で、学生のやる気や可能性を的確な言葉で引き出すことが大学の役割だ」
「都会のマンモス大学と違って、地方の小さな大学ならではの長所がある。面倒見が良く、じっくり物事に取り組める環境だ。それを大切にする教員も多い。自分の進路を決め、社会に出て活躍できる元気、活力を養ってほしい」
――逆に限界は。
「少ない教員でカリキュラムを組み、学生に豊かな教育をしようとしても限界がある。小さな大学はどこも苦労している。非常勤講師による集中講義などで対応しているが、周囲の大学や高専と連携を深め、教員をもっと融通し合うなどして充実させたい」
――小磯学長が兼務してきた地域経済研究センター長の後任を選定中だ。次期センター長にはどんなことを求めるか。
「1999年の設立以来、初代センター長として小磯先生が築いてきたネットワーク、信頼関係がある。これらを生かし、教員や学生を巻き込んでもらいたい。学生側も積極的に、センターに集う外部の専門家などと接していくといい。助言をもらえる核になる存在だ。後任のセンター長が活動しやすい環境を整えるので、地域課題に向き合ってきた小磯先生のように、大学から全国に情報発信していってほしい」
この連載は磯貝守也、島田貴司が担当しました。
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