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日航機事故慰霊登山 栃木・大田原の橋本さん、兄の墓標に悲しい報告【群馬】
2017年4月30日東京新聞
写真=大田原高校の校章などを供え、兄一家の墓標を見つめる橋本さん=上野村で
一九八五年の日航ジャンボ機墜落事故で兄一家三人を失った栃木県大田原市の橋本毅さん(63)は二十九日、慰霊登山の解禁された上野村の御巣鷹の尾根に登り、兄崇志さん=当時(33)=の墓標に悲しい報告をした。三月の栃木県那須町の雪崩事故で生徒と教諭計八人が亡くなった県立大田原高校は橋本さんと兄の母校。「遺族はやり切れないよな…」。突然の事故で家族を失った雪崩事故の遺族に思いを重ね、冥福を祈った。 (川田篤志)
やり場のない怒り、悲しみ。登山講習中の後輩たちが雪崩に巻き込まれ命を落としたとニュースで知り、橋本さんは「日航機事故直後の当時の記憶がよみがえってつらかった」と話す。
定年退職まで三十七年間小学校教諭だった橋本さん。「本当に子どもがかわいそう」と肩を落とす。
慰霊登山を前に二十八日、雪崩事故の現場近くを初めて訪れ、花を手向けた。事故から一カ月。遺族たちを「事実と向き合いつつも諦めきれないつらい時期だろう」とおもんばかる。
この日は、兄のお下がりだった大田原高校の学帽から取ってきた校章を墓標に供えた。心の中で「俺たちのいた学校で悲しい事故が起きたよ。二度と起きないために何ができるか一緒に考えよう」と語り掛けた。
「雪崩事故の本当の原因は何だったのかを遺族は知りたいはず」
日航機事故では事故原因がはっきりせずにもやもやが残った。考えた末にたどり着いたのは真相究明の大切さだ。
「失った命を生かし再発防止につなげるためにも真相究明が大切」と訴える橋本さん。「風化して忘れられ、また同じことを繰り返さないよう伝え続けることも大事。私自身も頑張りたい」と思いを新たにした。
◇
登山道の冬季通行止めが解除されたこの日、遺族や一般登山者は御巣鷹の尾根に立つ「昇魂之碑」に手を合わせ、犠牲者五百二十人の冥福を祈った。
この春、高崎経済大を卒業し、自動車部品製造会社に入った千葉県八千代市の高山祐さん(22)は初めて慰霊登山した。「車と飛行機の違いはあるけれど乗り物の安全を守れるよう頑張りたい」と誓った。
慰霊登山は十一月十四日まで。登山道の手入れなどをする尾根管理人の黒沢完一さん(74)は「今年は三十三回忌で多くの遺族が慰霊に来るかもしれない。高齢の遺族も登りやすいよう補助階段をつけるなど事故のない登山道にしていきたい」と気を引き締めた。
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