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442凡人:2015/02/16(月) 02:42:53 ID:qTuIL1.o0
放課後子ども教室
NPO法人北小学舎事務局長  金子 春江(館林市赤生田本町)

【略歴】館林市出身。高崎経済大中退。保育士資格を取得し明和町に入職。2006年、町役場初の女性課長。12年3月定年退職。剣道錬士6段。館林邑楽剣道連盟理事。

視点 オピニオン21
(上毛新聞 2013年10月6日掲載)
http://www.jomo-news.co.jp/news/kikaku/opinion2013/opinion20131006.html

子どもの健全育成

◎今必要な地域の教育力

 教育という言葉は今から2400年前、『孟子』「尽心章句」の「君子三楽」の一つ〈天下の英才を得てこれを教育する〉というのが最古の用例のようです。

 日本では昔から、人の善悪や実不実は、生まれつきではなく親の教育にあると言われ、家庭教育を中心に人間形成を行ってきました。学校教育が始まり、知育・体育・徳育を集団の中で、年齢に応じて実施するようになり、今では幼児教育でさえも家庭から手が離れているのが現状です。

 集団教育の善しあしをここで論じようとしているのではありません。そこには長所もあり弊害もあるでしょう。しかし、人間形成・人格形成にあたり、優れた理解力、記憶力、問題解決力も重要ですが、それと同時に、体力、精神力、心の力が大切ではないでしょうか。その全てを学校教育に求めるのは無理があると思います。また、長らく不況が続く中、保護者は共働きで生活するのが精いっぱい、その中で子育てをしていくことは大変に違いありません。家庭での教育時間は十分にとれないと思います。そんな中、子どもたちは学校でも塾でも常に過度のストレスを受け、中にはうまく解消できない子もいます。それがいじめや不登校、自殺、非行の一因とも考えられます。

 人生にはうちひしがれて「ああもうだめだ」と言いたくなることが繰り返しおそってきます。その時、くじけない心、負けない心で生き抜くことが大切です。社会秩序の乱れ、道徳の荒廃、有害なゲームやサイトが身近にある中、子どもたちが自制し自律することの難しい現状を深刻に受け止め、私たちは青少年の教育を考え直し、立て直さなければならない時にきていると思います。

 今だからこそ、地域の教育力が必要ではないでしょうか。もともと、集団で暮らす動物はコミュニティーの中、子育てをしています。そこで、友達や仲間の失敗や挫折に「気にするな」「大丈夫」と声をかけ、励まし、許し合う心や思いやる気持ちを育てる環境作り、人間同士がうまくやれるような学習の場を設けることが必要だと思うのです。

 放課後子ども教室は、放課後の子どもたちが安全安心に過ごせる場を設け、異年齢間の交流の中、地域の人々の力を借りて、学習の支援や文化・スポーツ活動、遊びを通し、健全育成を図ることを目的としています。次世代を担う子どもたちを、心身ともに健やかにたくましく育み、多様な人間関係の中、人間形成の基礎を身につける場を提供するものです。ぜひ、このような教室があちらこちらに立ち上がり、子どもたちがどこでも安心して過ごし、育まれる環境が広がることを熱望してやみません。みなさん、「尽心章句」にならいませんか。




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