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385凡人:2015/02/11(水) 04:58:54 ID:qTuIL1.o0
「豊かさ」とは 地域愛育み経済に活力
前橋観光コンベンション協会主任 鹿島洋介

2014/12/15掲載 上毛新聞社視点オピニオン21

 「豊かさ」とは何でしょうか。所得やGDP(国内総生産)のような経済的・数字的な指標で表されるのが一般的でしょうか。しかしながら私は、地域における「豊かさ」はそれ以上に感情を揺さぶるような、すなわち人が「豊か」であることを感じられるような、数字では測れない何かがあるように感じます。

 私にとって地域における「豊かさ」とは、そこに生きる人々の喜びや活力、幸せであるという実感を持つということではないかと思います。

 テレビを見ていて、ふと「あっ! ここは地元の商店街だ」といったふうに、私たちが住む身近な風景が映画やドラマの舞台になっているのを見ると、うれしさを感じませんか。行きつけのお店がテレビで紹介されたら喜びを感じませんか。はたまた別の視点ですが、最先端医療の研究発表会や話題のIT機器にふれられる展示会がわが町で開催され、全国から研究者やマスコミが集まり、翌朝のニュースで全国に向けて報道されていたら、自らの住む町を自慢したくなりませんか。

 このような話題に事欠かない状況を持続していくことで、私たちはそこに住む自らと地域を誇らしく思うことができます。メディアや口コミで地元のことが話題になれば、経済・産業の活性化にも大きな貢献が期待できます。

 しかし、ここからが重要です。例えば私たちの多くは普段何らかの仕事をしていますが、給料が増えると「うれしい」という感情と同時に、増えた額面に見合った、もしくはそれ以上の責任が生じます。給料は仕事に対する評価であり、役割への責任に対して支払われています。この評価と責任の関係は、地域の「豊かさ」においても同じではないでしょうか。

 私たちの地域にスポットが当たると、私たちはお客さまへの「おもてなし」にいっそう力を入れるべきなのです。なぜなら遠方からのお客さまに「また来たい!」と思っていただかなければ、スポットを浴びるという評価に対する責任は果たせません。

 私たちがこれからも持続的に喜びを感じるためには、私たちの手で地域を誇らしいものとしていかなければならないのと同時に、自慢してしかるべき地域を維持していかなければならないのだと、そのように私は考えます。

 「経済効果」と地域住民の「地域愛」という、一見何の関わりのない二つの車輪は、片方のみで回転するものではなく、両輪バランスよく回していくことこそが真の豊かさを実感するのに重要な要素であります。自分の住むところは誇らしいといった地域愛を育み、経済的にも活性をもたらす。そんな好循環を生むことで地元が元気に前進すればと願っています。

前橋観光コンベンション協会主任 鹿島洋介 前橋市本町

 【略歴】高崎経済大地域政策学部卒。前橋商工会議所勤務を経て2011年から現職。オートバイのツーリングで全国の旅館・ホテルに泊まり、“おもてなし”を学ぶ。




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