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三度の飯より、音楽が好き!

75闇夜の鮟鱇★:2012/12/26(水) 12:31:14 ID:???0
  ●●●2012年の音楽総評●●●(5/9)

問題のヴァスト・マールという曲の素性ですが、
今回、これを書く為に調べ直して、ようやく分かりました。
これは『イタリア風マドリガル』という曲集の第19曲で、
作品番号がSWV19という奴らしいです。
  http://heinrich-schuetz-haus.de/swv/sites/swv_019.htm
  http://ml.naxos.jp/opus/195127

正確な曲名は『Vasto mar, nel cui seno』となっていて、
『大いなる海に抱かれて』といった意味のようですね。
前者のサイトでは、歌詞を対訳で示しているようですが、
左がイタリア語、右がドイツ語とチンプンカンプンなので、
どなたか分かる方、翻訳して頂けると助かります。(^^;)

ここで注目すべきは、曲集の番号と作品番号が一致することですね。
バッハ場合、カンタータの番号がBWV番号に一致すると書きましたが、
それは結局、このBWV番号を作った人自身が、バッハの作品の中でも、
カンタータを最も重要な作品群と考えていた証拠ではないでしょうか。
ひょっとすると、沢山あるカンタータを整理したいというのが、
BWV番号を作った人のそもそもの動機だったような気もします。
ですから、この場合にしても『イタリア風マドリガル』こそが、
シュッツの代表作である可能性が高いのではないでしょうか。


さて、それではシュッツ以前はどうか、という話になりますが、
私の知る限りにおいて、繰り返し聴く価値がある最古の音楽は、
ギヨーム・デュファイのミサ曲『スラファスエパル』だろうと思います。
『スラファスエパル』は古フランス語で、日本語に訳すと
『もしも顔が青いなら』という意味ですが、原曲はシャンソンのようです。
ギヨーム・デュファイというのは15世紀のフランス人で、
バロック以前のこの辺の音楽は、ルネサンス音楽と言う分けですね。
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%A5%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4

この頃の音楽ともなると、まだまだ形式がきっちり定まる前のせいか、
その変則的なリズムが、むしろ現代音楽に近いような印象も受けます。
それに、これだけ時代を逆上ると、曲を作ることは大変な難事業のようで、
誰かがミサ曲を作りたいと思った時、たまたま手近にあった俗謡を、
ミサ曲に仕立て上げるしかなかったみたいな感じがしますね。
ですから、この時代にはへんてこりんな名前のミサ曲が多いです。

時間軸を逆上ったなら、今度は空間軸を果てまでたどるとどうなるか、
その点で、西洋から最も遠い極東の日本人が作った音楽が問題になります。
その場合、私が知る限りで日本人が作ったロマン派音楽の最高傑作は、
尾高尚忠(おたかひさただ)のフルート協奏曲ではないかと思います。


でも、この曲はピエール・ランパルによる演奏を聴いた切りで、
それ以外の演奏は、一度も聴いたことがないんですよね。
こういう曲は、日本のオーケストラこそ、もっと積極的に、
どんどん取り上げるべきではないかと思いますが……その点で、
日本の音楽家には、愛国心が欠けているんでしょうか。(^^;)

それから、以前に書いたことで、幾つか気になったことがあります。
先ず >>53 ではジャズのオイゲン・キケロに関して、
『キケロの練習曲』がオリジナルかと書きましたが……
実はこれはシューベルトの曲だったようです。
  http://www.youtube.com/watch?v=0UVSKhMIkLc

『楽興の時』で最も有名な第三番の次の第四番がこれなんですが、
但し、そのままでは無くて部分的な抜粋になっているようです。
しかし、それにしても『楽興の時』全体を聞いてみると、
この第四番がベストという感じですから、その点では、
オイゲン・キケロの音楽センスは、さすがという感じですね。


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