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三度の飯より、音楽が好き!

7闇夜の鮟鱇★:2004/06/29(火) 10:41 HOST:203.net219096020.t-com.ne.jp
  ★★★魂の為の音楽★★★

前に、>>3の所で
『クラシックでは、バロック以前・ロマン派・現代音楽と三つに分ければ充分』
なんて書いてしまったんですが……
『じゃあ、古典派はどうしてくれるんだ』とか文句を言って来る人がいるかなあ、
なんて後になって気になりました。(^^;)

まあ、西洋音楽の教科書的な分類法では、
ルネサンス・バロック・古典派・ロマン派という分け方が主流でしょうし、
それは、音楽の様式から言っても一定の妥当性があるのかもしれません。
ただ、私のような素人からすれば、音楽理論だの形式だのはどうでも良くて、
むしろ、ひたすら音楽の内容だけから分類したい分けなんですよね。

例えば通常の分類では、バッハ・ヘンデル・ハイドンから、
モーツァルト・ペートーベンあたりまでをまとめて、古典派と呼ぶ分けですが、
私の考えでは、ハッキリ言って、モーツァルトとベートーベンとの間には、
その音楽の内容からして、越え難い断層があるように思うんです。
ですから、私としては、ベートーベン以降をロマン派と呼び、
それ以前をバロックと呼びたいんですよね。

古典派という呼称はその形式から来るのかもしれませんが、
バッハは古典派と言ったりバロックと言ったりしますし、
ベートーベンも古典派に入れたりロマン派に入れたりする分けです。
そこで、仮に両者を除いた部分を古典派と呼ぶことになると、
ヘンデルからモーツァルトという中途半端なことになって少し困るんですよね。

ならば、その部分もまとめてバロックに入れてしまえということなんですが……
まあ、どうしても古典派を残したい人がいるなら、一つの妥協策は、
バッハからモーツァルトまでを古典派とすることかもしれませんね。(^^;)
まあ、こうした形式上の分類はあくまで便宜上の問題ですからね、
私としては、余りこだわるつもりはありません。


で、問題はモーツァルトとベートーベンの間にある断層なんですが、
それを一言で言えば、魂の為の音楽であるかどうかということになると思います。
つまり、モーツァルト以前の作曲家は、
特に宗教音楽の分野において、魂の救済の為に音楽を作っている分けです。
ところが、ペートーベン以降の作曲家は単に、
人間の感性に訴える為の音楽しか作ってないんですよね。

それは、いわゆるロマン派音楽の特徴と言っても良いと思いますが、
例えば、キース・ジャレットというジャズピアニストがうまい事を言ってますね。
『自分は、音楽だけが連れて行ってくれる世界の為に音楽を作りたい』とか……
正確な表現は忘れましたが、確かそんなことを言ってました。
ある意味で、それはロマン派音楽の美学の本質なんじゃないですか!?

この人は、私がビル・エバンスの次に好きなジャズピアニストなんですが、
結局、この人の音楽も広い意味ではロマン派に属するんじゃないでしょうか。
言い換えると、ロマン派の音楽というのは『如何にして人間の感性に訴えるか、
如何にして人間の耳に心地よく響くか』という観点で作られていると思います。

それに対して、モーツァルト以前の音楽
(それは古典派・バロックからルネサンスまでを含めていいと思いますが)
は人間の感性に訴えるよりは、人間の魂に訴える傾向が強いんですよね。
ある意味で、ロマン派がブルジョアの為の音楽であるとすれば、
彼らの音楽は王侯・貴族の為の音楽と言えるのかもしれません。
そうした中でも、最も典型的なのがバッハの宗教音楽だろうと思うんですが、
彼の音楽は結局『人間の良心に直接、訴えかけて来る音楽』なんですよね。

こういう音楽を作った人は私が知る限り、他にはいないと思います。
少なくともクラシック畑にはいませんよね。強いて言うなら、
近年のロック音楽――それも最も良質なもの中に、
それに近いものがあるような気がします。
例えば、ロッド・スチュアートに『Smiler』というアルバムがありますが、
その中の『悲しき叫び』や『ディキシー・トゥート』にそれを感じます。
(続く)


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