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質問

3顕正居士:2009/02/08(日) 01:38:42
天台過時、本化応時、嘱累総付、神力別付等のドグマをおいて法華尊重の仕方でしょうか。

湛然は『止觀義例』に
「況所用義旨以法華爲宗骨。以智論爲指南。以大經爲扶疏。以大品爲觀法。引諸經以増信。
引諸論以助成。觀心爲經。諸法爲緯。織成部帙。不與他同」
(況んや所用の義旨は法華を以て宗骨と爲し、智論を以て指南と爲し、大經を以て扶疏と爲し、
大品を以て觀法と爲し、諸經を引て以て増信し、諸論を引て以て助成し、觀心を經(たて)と爲し、
諸法を緯(よこ)と爲し、部帙を織り成す、他と同じからず)
と自宗を称揚しています。

日蓮は『法華取要抄』(真蹟・中山法華経寺在)にこう述べています。
「日蓮は広略を捨てゝ肝要を好む。所謂上行菩薩所伝の妙法蓮華経の五字なり」

これは日蓮があれだけ批判した源空の選択(せんじゃく)の思想と同じという評価がありますね。
しかし日蓮は綜合仏教の分解を阻止するために、五字を一切経の総要、「法華弘通のはたじるし」
(日女御前御返事・真蹟不在)として、いわゆる対抗改革をはかったのではないでしょうか。

さて新仏教や対抗改革の動きをよそ目に中国天台が残した密教との綜合を完成した日本天台は
更に進んで「顯説法華教とは妙法華の外、更に一句の經無し」(最澄・守護國界章)の絶待妙の
思想を展開して行きます。浄土真宗、曹洞宗、日蓮宗は三大宗派に成長しますが、室町時代に
仏教思想を主導するのは依然日本天台であり、日蓮宗は天台新思想に依って教義を形成します。


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