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法華経について
31
:
いちりん
:2002/09/22(日) 11:03
おこさまさん
お経というのは、そもそもお釈迦さまの説いた教えを文字にあらわしたものですね。
そういう建前です。
もっとも、お釈迦さまが説いた教えでなくても、インドで勝手に創作されたものがほとんどなのでありのすが。なにしろお釈迦さまの亡くなって五百年も千年もたってから作られたものが、かなりあります。
そして、中国において、古代のインドの言葉であるサンスクリット語から中国語に翻訳されたものが、日本にやってきているわけです。
この翻訳の段階で、翻訳者のレベルによって、かなり訳し方に違いがあります。
「サッダルマ・プンダリーカ・スートラ」というのは、「白い蓮のような正しい教え」という意味なんですけど、それをクマラジーヴァという人は、「妙法蓮華経」と訳しました。
別に、「正法蓮華経」と訳した方もいます。それで、クマラジーヴァの訳が名訳ということで、ずっと「妙法蓮華経」できているわけですね。
岩波文庫に、サンスクリット語からの直訳が出版されていますが、クマラジーヴァの「妙法蓮華経」とは、いろいろ異なる箇所があります。クマさんは、かなり「意訳」しているからですね。
その他、もともとなかったのに、あとから章をくっつけたり、あるいは削除されたりなんてのもあったようです。
「発音」そのものは、話すと長いですが、たとえば、
菩薩(ぼさつ)と日本では読みますが、中国では、「ほうさー」というような読み方をします。
これは、音訳されたものです。
ところが、もともと原典であるインドのサンスクリット語では、ボーディサットヴァと発音します。
ボーディー(悟り)サットヴァ(衆生)で、悟りを求める人たち、いうような意味ですね。
サンスクリット語のわかるインド人に、「ぼさつ」とか「ほうさー」といっても、「はあ?」とちっともわかりません。ボーディサットヴァといえば、通じます。
「サッダルマ・プンダリーカ・スートラ」といいましても、通じます。
「妙法蓮華経」とか「正法蓮華経」といいましても、あたりまえですけど、意訳されているのだから通じませんですね。
「ゲヨイテとは おれのことかと ゲーテ云い」という川柳がありますが、かつて日本では、ゲーテのことをゲヨイテと表記していました。それで、ゲーテ本人が、はあ?というわけです。そういうようなことが、たくさんありますね。
でまあ、日蓮主義の立場から云うと、なにしろ『法華経』のエッセンスは「南無妙法蓮華経」というお題目に集約されている。いや、お釈迦さまのすべての、いやあらゆる仏さんの教えが、そのお題目に濃縮されているのだ。だから、それだけでいいのだ。正しいのだ、ということになるんでしょうね。
まあ、信仰とは、そういうものですね。それが正しいと決めた、と。確信というか、強烈な思いこみというか。
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