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法華経について

210顕正居士:2008/05/09(金) 08:50:50
大乗仏教の場合は自ら菩薩道を行じるというより高位の菩薩に救済してもらうという信仰に
実際はなっています。部派仏教、南方仏教の場合は基本的に阿羅漢に目標を置くので他力に
よる救済の信仰は起こりませんでした。
なお両教の目標の相違には宇宙観が関係します。大乗の菩薩信仰は世界が無数にあるという
考えを前提にしています。インドの地理観は仏教とインド教では別ですがいづれも空想的な
ものです。しかし大乗の無限世界観は何の根拠もなく定中に感見した幻覚を次々とそのまま
記録したかのようです。現実的な世界は一つだけとすれば菩薩道はきわめて例外的選択です。
また中国、日本の大乗仏教が他力信仰か頓悟思想になるのは来世観が関係します。インド人
のように輪廻転生を信じないからです。しかしインド発生の仏教は徹底して輪廻転生の土台
の上に出来ています。したがってその枠組の中で論理を工夫し現生で安心の境地に至る教義
を発明したと考えます。釈尊と等しい仏になるという発想は現実には皆無といえます。

*中国人は輪廻転生は信じませんが仙界信仰があり、浄土教は仙界以上の長寿を保証する教え
として受容されました。日本人には積極的な来世信仰もありませんから浄土教も「現世往生」
まで徹底しました。


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