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法華経について
164
:
顕正居士
:2008/04/22(火) 12:12:05
仏教の倫理と資本主義の精神
「不偸盗」、「不妄語」の二戒は商業の発達に欠かせない倫理です。アーガマの中でも仏陀は
蓄財法を詳しく説いています。最初から仏教は商人と及び商業の発展を図る王権によって支持
された宗教です。いわば「仏教の倫理と資本主義の精神」の時代がインドにもあったのです。
上の二戒に加え「不邪淫」、「不飲酒」も蓄財のためには重要な徳目です。しかし「清貧」を
目指していては「合成の誤謬」*1、「重商主義の誤謬」*2に陥ります。適切な散財が必要です。
華麗な仏教文学と仏教美術はまさにその需要に答えたものでしょう。文芸や芸術、ひろく娯楽
が宗教から独立するのはようやく近世に入ってからです。散財と理財のバランスははむづかしい
実践ですから般若の議論も必要だったでしょう。またアンチカーストという教義が必要です。
なぜ仏教がインドでは滅んでしまったのか。アンチカースト、蓄財倫理、来世観のすべてで更に
徹底したイスラームに仏教徒が改宗してしまったからというのが最も合理的な学説です*3。
1 従業員の賃金を圧縮すれば利益は増える。しかし皆がやれば人民の購買力が減少する
2 重商主義の誤謬 貿易黒字ばかり目指せば相手国はやがて購買力を失う
3 保坂俊司『インド仏教はなぜ亡んだのか―イスラム史料からの考察』(北樹出版)
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