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法華経について
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:
一字三礼
:2008/04/19(土) 22:52:27
法華経と仏塔
法華経には、種々の仏塔が登場する。
布施浩岳氏は『法華経成立史』において、法華経に現われる仏塔の考え方について独自の見解を示した。彼の主張を要約すると、「仏舎利の入った仏塔を礼拝しえない環境にあったものたち(法華信者)が、仏舎利の代わりに経典を仏陀そのものとみなし、経典を仏塔に安置し、荘厳した。それが西北インドに発達したチャイティヤであろう」という。これを言い換えれば、ストゥーパ(舎利塔)に収められる実在した釈尊の遺骨、‘聖遺物’の信仰から、チャイティヤ(経塔)という仏典・教義への移行を勧める、という大乗的解釈も成り立つかもしれない。
現在でもよく耳にするこの説は、チャイティヤの発生や原意、また考古学的事実や法華経の記述から考えれば、大きな誤りである。
まず仏塔の原意から考えると、ストゥーパ(stūpa)とは、仏塔の原語の一つであり、本来的には、頭髪、毛髪の房、頭の上部、家の主梁および頂上などを意味し、次いで堆積、土や粘土の積み重ね、火葬推。特別な意味として仏教の記念碑、遺骨の奉安所、骨箱などの名称である。「リグ・ヴェーダ」にも、樹木の冠、火炎の冠、天地を繋ぐ軸柱、黄金の塊などの意味で用いられる。
チャイティヤ(caitya)も仏塔の原語であり、漢訳仏典では「支提」、「制多」と音写される。法華経の現代語訳でも「廟」、「塔廟」の語があてられているが、中国の霊廟などと完全に性質が異なるので、誤解を招きやすいとの指摘もある。チャイティヤは、仏塔以前の宗教的建造物としては、バラモン教の火を祀るための聖火壇や、供犠祭の祭場、火葬の薪の積み重ね、また釈尊の遺体を荼毘にふした火葬場もチャイティヤという地名であったらしい。原語と用法からチャイティヤが「経塔」と訳されることはない。
チャイティヤの最も一般的な意味は「神聖な樹木」、いわゆる‘聖樹’である。このチャイティヤ(聖樹)は、「梵和大辞典」を引くと、その場所を記憶し、けっして忘れてはならない場所という意味のようだ。具体的には火葬場や墓場などの霊的に特別な場所に木が植えられ、それが聖樹・記念樹となりその場が聖域となったこと、などを指す。
布施説の最初の誤りは、チャイティヤの成立を西暦前後から西北インドに発生し、カニシカ王の時代に隆盛を極めたと考え、そのチャイティヤが‘経塔’という意味を持ち、舎利塔信仰を引き継いだと見るところにある。これは、法華経の法師品・分別功徳品・如来神力品の誤読も、誤解の一因となっているのだろう。
チャイティヤの名は原始仏典でも使われていて、‘聖樹’として釈尊も好まれた、日陰や静寂がある古木をさしたようだ。しかし、仏教では、チャイティヤに住み、それを守護し、供物をささげる者に対して利益をもたらす精霊(ヤクシャ・ヤクシニー)の存在は認めなかった。一方で、釈尊の坐す菩提樹や、仏道修行者が居住する場所を示すものとしては、チャイティヤを取り入れ、仏塔を聖樹に見立てた。
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