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本尊と曼荼羅

691れん:2009/07/26(日) 20:52:53
横レス失礼します。

三大秘法抄に就きましては、管見の史料によりますと、応永十八年(西暦1411年)成立の日陣師“授戒之作法”に「蓮祖大聖人作文、三大秘法抄並十重禁抄…」(十重禁抄とは本門戒体抄のこと)とあり、三大秘法抄は西暦1411年以前の成立であることは間違いないですね。話題に挙がった日隆師所持本(応永頃の書写とされる)の三大秘法抄には、「此御抄大不審也」(典拠、日本思想大系 日蓮)とあり、日隆師は本抄に不審感を感じていたものと見えます。

いずれにせよ、三大秘法の成句は三大秘法抄をその初めとし、三大秘法抄は西暦1400年代初頭に宗祖門下各門流に伝播していたことは上記の史料で明らかですね。日興門流の文献では本門三法門の呼称の初見は大夫日尊師の弟子日印師の“遣日代師状”(西暦1344年)に「大聖人三ケ大事」、日代師の“葦名阿闍梨御房御返事”(西暦1344年)に同じく「三ケ大事」とあるのが最も早いでしょう。日時師のものとされる石山の三大秘法抄と本因妙抄は、近年の研究で、筆跡から日時師筆は否定されているので、石山での三大秘法の語彙の初見は左京日教師の各著述といえるものと愚考します。


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