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本尊と曼荼羅
614
:
犀角独歩
:2006/10/29(日) 18:20:22
本尊と漫荼羅について、やや管見を記してきましたが、ここで過去の議論も振り返りながら、少し整理しておきたいと思います。
中世以降の石山教学においては
釈迦如来=日蓮=本尊=仏=漫荼羅
法華経典=題目=本尊=法=漫荼羅
という連想によって成り立っているわけです。やや穿った言い方をすれば、御義口伝などにみられる本覚論的な短絡発想がここにあります。このような杜撰な考え方は、では、日蓮にあったのかという問いは立ちます。わたしは「ない」と考えるわけですが、しかしたとえば『本尊問答抄』における 題目=法華経 という挙証の有様は、これに当たると思えます。このことから、この書が真蹟であるか・否か、わたしは大いに疑ってかかるわけです。題目=本尊であるならば、「本尊と戒壇と題目の五字」という鼎立は、本尊と戒壇と本尊ということになってしまうわけで、三法門は成り立たないことになります。
題目本尊への疑問は、以上のような脈絡から思うところです。しかし、仮にこの書を真蹟として自問自答をすれば、『本尊問答抄』にいう題目本尊と、本門本尊は、では、同じなのかという問いは立ちます。
「法華経の題目を以て本尊」(定P1573)というときの法華経とは本迹両門に亘る法華経典の題目を意味すると採れます。一方、『本尊抄』の「事行南無妙法蓮華経五字 並本門本尊未広行之」(同P719)、『法華取要抄』の「此人得守護之力以本門本尊・妙法蓮華経五字令広宣流布於閻浮提歟」(同P739)、『法華行者値難事』の「本門本尊与四菩薩戒壇南無妙法蓮華経五字残之」(同P797)、『顕仏未来記』の「本門本尊与戒壇与題目五字」(同P815)でいう‘本門本尊’とは、迹門を簡んで本門とことわるわけです。
わたしが‘法本尊’という成句を奇異と感じるのは、迹門・諸法実相に事起こり本尊を陳べれば、それは一念三千法界からのことであるから、法本尊といえないこともないながら、本門寿量は、五百塵点成道という釈迦‘仏’を説く段であれば仏本尊に相違ないからです。つまり、本門とことわって本尊を陳べるのであれば、それは久成の釈迦‘仏’と最初一番成道・初発心の弟子‘四菩薩’との物語ということです。迹門・諸‘法’実相を簡んで本門本尊を取るという脈絡が看取できます。
では、この本門本尊と、法華経(本迹両門)題目の本尊と、それが同意なのでしょうか。
かつて問答さんと「法華経が先か、釈迦仏が先か」という議論をさせていただいたことがありました。これはまた、敢えて勝劣論的に記述すれば、法華勝釈迦劣という思弁を日蓮が有していたかどうかという問いでもあったわけです。妙法華・提婆品第12には「吾於過去 無量劫中 求法華経」と明記されるわけです。これを受けて日蓮は『日妙聖人御書』に「かの不軽菩薩は今の教主釈尊なり。昔の須頭檀王は妙法蓮華経の五字の為に、千歳が間阿私仙人にせめつかはれ身を床となさせ給て、今の釈尊となり給」(同P643)というわけです。つまり、不軽=檀王=釈迦仏とことわったうえで、因位において妙法蓮華経五字によったというわけです。この点は、たとえば『祈祷鈔』において引用される「諸仏所師所謂法」という『涅槃経』の文を、「涅槃経には諸仏は法華経を恭敬供養すべしと説せ給へり。仏此法華経をさとりて仏に成」という法華・涅槃の見地から即断していくわけです。ここでいう法華経とは、『十章鈔』「阿弥陀・釈迦等の諸仏も因位の時必ず止観なりき。口ずさみは必南無妙法蓮華経なり」(同P489)から類すれば妙法五字であるといえることになります。この文から、題目が本尊という結論が導き出されるわけではありませんが、生仏(衆生=凡夫・仏)ともに「口ずさみ」は妙法五字というのが日蓮の思弁であることが知られます。
敢えて、真蹟未遺を採って勘がえます。『立正観抄』には「此妙法諸仏師也。如今経文久遠実成妙覚極果仏之境界非爾前迹門之教主・諸仏・菩薩境界。経唯仏与仏乃能究尽者迹門界如三千法門迹門仏当分究竟辺説也。本地難思境智妙法迹仏等思慮不及。」(同P848)といいます。この迹仏の辺から一重立ち入るところに本門本尊を立てるのが日蓮の三法門における「本門本尊」ではないのか。とすれば、本門本尊は題目本尊を簡んだところの日蓮御立法門であり、『本尊問答抄』は、その先序の本尊を通じて語ったものに過ぎなかったのではないのかというのが、わたしの管見です。
諸賢の叱正を仰ぐものです。
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