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本尊と曼荼羅
523
:
顕正居士
:2006/03/19(日) 19:44:24
「本尊」は一般的にはむしろ修法者の当身の本尊のことだから、携帯可能な規模であって、
日蓮授与の曼荼羅はふつうの意味の本尊です。ただし日蓮のいう「事」とは「事造」などの
意味ではなく、具象の意味であろう。また三大秘法は個人の即身成仏だけでなく鎮護国家を
目指すのだから、東大寺大仏とか東寺講堂の造営に匹敵するようなビジョンがあるべきで、
「來入末法始此佛像可令出現歟」はそういう趣意におもえる。いわゆる「事檀」です。
日蓮の宗教はいわゆる「対抗宗教改革」で目標は王朝仏教への復古であるが、手段として
改革派と同様の形態を採ったのだとおもう。だから伽藍仏教、祈祷仏教への志向は相当に
強かったのではないだろうか。維新により「王朝」のほうは復古したので、「事檀」思想が
蘇った。しかしもう王朝仏教への復古というようなビジョンは全然なくなっていました。
なお首題は宝塔を文字で表現したのだから、具体に二仏並座の宝塔を画く、あるいは造る
のが自然で、題目塔はどうも変に感じます。
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