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『日蓮大聖人が御本仏である』という教義について

653犀角独歩:2003/12/29(月) 17:36

感見記、新仏、日月に関連して、“虚構山幻想寺”『太陽体験』のページ、参考に

*** 転載はじめ ***

不動愛染感見記
千葉・保田・妙本寺蔵。


「生身愛染明王拝見。正月一日日蝕之時。ウム・シツ・チ・シヤク・ウム・ハム・コク(以上梵字に ふりがな)。大日如来より日蓮に至る廿三代嫡々相承。建長六年六月廿五日。日蓮新仏に授く」 黒い鳥は古来日神の使いとされてきたカラス。これが日輪中の赤いカラスならば天皇(王権)の象徴ということになる。三本足ではないことに注目。

「生身不動明王拝見。十五日より十七日に至る。ナマク・サ・マム・タ・ホ・タ・ナム・カム(以上梵字 にふりがな)。大日如来より日蓮に至る廿三代嫡々相承。建長六年六月廿五日。日蓮新仏に授く」
 不動の真言の方は「ナウマク・サマンダ・ボダナン・カン(あまねき諸仏に、とりわけ不動明王に帰命し奉る)」ということだろう。カンは不動の種子である。これは釈迦真言と同じスタイルだが、通常の不動の真言は「ナウマク・サマンダ・バザラダン・カン(あまねき諸金剛尊に帰命し奉る)」である。
 日蓮は愛染は日蝕の黒い太陽の中に、不動は三日続けて月中に、見たという。新仏とは「しんぼとけ」ではなく「しんぶつ」と読むのだろうか。灌頂を受けた者を指すらしい。
 建長6年の正月一日はおろか日蓮が清澄寺に上ってから一度も元旦に日蝕が無かったことから、この書は感見記ではなく、秘密相承の切紙ではないかという説があるが、真相は不明である。
 「日ノ愛染」「月ノ不動」ということに関して、『四帖秘決』第四には、
「別事ニ非ス。凡夫ノ肉眼ヲ以テ生身ノ仏ヲ見奉(たてまつ)レル也。日ノ愛染、月ノ不動ト申テ日輪ノ中ニハ愛染王ノ現(うつつ)ニ御座スル也。……日ノ愛染、月ノ不動ト云事ハ大集経ニ見(みえ)タリトソ承ル云云。世俗ニハ日ノ烏、月ノ兎ト申ス。」
とあり、日蓮誕生以前に、すでにそのような説が比叡山にあったことがうかがえる。
 また当時、一仏二明王(大日如来と不動・愛染)というシンプルなトリロジーが神道側の密教摂取の柱となっており、この感見記もそうした神仏習合の場で生まれた可能性も否定できない。

 太陽と月は日蓮の名のりと深く関わっているといわれる。また日蓮自身は寿量品を日、迹門を月、爾前経を星に喩えている(薬王品得意抄)。
「日蓮をこいしくをはせば、常に出づる日、ゆうべにいづる月ををがませ給へ、いつとなく日月にかげをうかぶる身なり」(国府尼御前御返事)は本気か、言葉のあやか?
「天竺国をば月氏国と申す、仏の出現し給ふべき名也。扶桑国をば日本国と申す、あに聖人出で給はざらむ。(中略)月はひかりあきらかならず、在世は但八年なり。日は光明月に勝れり、五々百歳の長闇を照らすべき瑞相也」(諌暁八幡抄)とはやけに思わせぶりではないか。

 文章だけなら暗喩、または故あっての韜晦とも云えようが、『不動・愛染感見記』には密教画風の絵が描かれている。これが後加されたのでなければ、かなりショッキングな書といえる。愛染・不動が密教尊そのままの愛染・不動であり、密教の真言(おそらく感見時に唱えたのだろう)まで書いてあるという事実……。
 ということは、後年顕す曼陀羅本尊の中の愛染・不動も、この時の真言密教の愛染・不動なのではないか。(初期の本尊には首題と不動・愛染のみ、というものがある。)
 霊山において会座に連なっている諸尊(または凡夫内在の諸尊)が三身の上から生身(=応身)を現じて何が悪いというかもしれないが、それこそ真言密教の義そのもので、天台大師の立義ではない。それなのに、立宗後にこのような神秘体験をしてしまう日蓮が、一方で空海や円仁(えんにん)の夢想霊験を、

「世間の念仏者、現に夢に智者見えたりけるなんど申候ぞ。天狗の見せたる夢なり。只道理と経文を本にすべし」(戒法門・22歳)
「通力をして智者愚者をばしるべからざるか……但法門の正邪をただすべし。利根と通力とにはよるべからず」(唱法華題目抄・39歳)
「仏に最後の禁めに通力を本とすべからずとみえたり」(題目弥陀名号勝劣事・43歳)
「是くの如き少分のしるしを以て奇特(きどく)とす。若し是を以て勝れたりといはゞ、彼の月氏の外道等にはすぎじ」(星名五郎太郎殿御返事・46歳)

と否定するのだから、日蓮によくある矛盾、手前勝手と言ってしまえばそれまでだが、どう和会疏通(わえそつう)してよいやら悩む人もいるだろう。なかには真書と認めながらことさら檀家の目からかくし、自らも無視する住職もいるとか。それほど、これはやっかいな書なのである。
(日蓮が否定するのは神秘現象によって正邪を判定することであって、神秘現象そのものを否定してはいない、ということなのだろうか。)

*** 転載おわり ***


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