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素朴な疑問

393犀角独歩:2002/08/26(月) 12:24

―392からつづく―

> 法主が書写した本尊だけでは、数が足りなくて、信徒に行き渡らないんじゃないですか?

私は何より、この疑問以前のこととして、さしたる信心をしているわけでもない者に、なぜ漫荼羅を授与しなければいけないのかという疑問が先行します。他宗で売っているお守や、お札を批判するくせに、申し出る人にすべて与えるような性質のものなのかという疑問があるわけです。

かつて、日蓮宗を創価学会が本尊雑乱などと避難しましたが、1000万世帯とも言われる石山の印刷漫荼羅は、いまでは学会が回収し、自分たちの印刷漫荼羅(変造した寛師漫荼羅)と取り替えています。どっちが本尊雑乱なのか溜息が出ます。ここで動いたのは一体3000円からという供養=頒価の上がりだけでしょう。この形が「学会の暴走を大目に見る経済的理由となっていった」とは私は疑っているわけです。ここでは、もはや書写の師(手続の師)、さらに石山住職という師の脈絡は切り離され、漫荼羅書写とは関係のない在俗の別の師(池田)を立てるという化儀違反を成立させる余地を、この時点で与えることになったわけでしょう。

漫荼羅が重要だ、信者世帯にはみな下付という刷り込み教育で煙幕が張られ、本来の漫荼羅化儀その他はうやむやになり、専売特許化された漫荼羅濫造権を石山が握る形を構築したのは、実はごくごく近代のことであったのではないでしょうか。

> 代々の法華講の家では、誰が書写した本尊をまつっているのでしょう?

通常は石山住職の漫荼羅でしょうね。
何代も続くような法華講であれば、成就漫荼羅は下付されていたでしょうから。

> 本尊書写の権限は法主のみにある、というのは正しいのでしょうか?

冒頭に上げた興師に由来するという文書、あるいは有師の言を見ても、こんなことは言えないでしょう。

仮に本尊書写の権限が法主にあるのであれば、なぜ印刷屋が漫荼羅を印刷するのでしょうか。印刷は印刷であって書写ではありませんね。厳格な意味でこれは漫荼羅を造っているのは印刷屋でしょう。

書写の権限が石山では(石山ではですよ、他山のことに口を出すのではなくて)石山住職に限るのであればそれはそれでよいでしょう。しかし、印刷が書写でしょうか。いくら在家だからといって、ばかにしちゃいけませんよね。写真にして製版して印刷したのでしょう。造ったのは印刷屋です。それを戒壇之漫荼羅の前に山積みにして、石山住職がご開眼とやらをすると「あーら、不思議霊験あらたかに生身の日蓮の分身が出来上がり」、揶揄してはいけませんが、要するに言っていることは、こういうことですね。

私は、そんなものではないと思うのです。判形がなす人が平僧であれ、法主であれ、授与する信徒を思い浮かべ、その人と家族、子孫末代の成仏を個別に祈念しながらこそ、尊いのではないでしょうか。そこに手続の師の意味もあり、信心の血脈(あまり好きな言葉ではありませんが)通うのではないでしょうか。

だから、有師にしても、亨師にしても、判形が大事だと言っているのではないでしょうか。画竜点睛、ダルマさんに目を書き込むのと判形が書くのは意味が違うと、私は信心という側面から考えるのです。

信徒の数が多くて対応しきれない、しなくていいのです。篤信の信徒は、漫荼羅のいただける日を10年でも20年でも、孫子の代までも待ちますよ。それが信心ではないでしょうか。

以上は、決してあさんに怒って書いているわけではないのです。石山のあまりに欺瞞に満ちた対応を憤ってのことです。まったくひどいと思うから記すわけです。

> 日蓮宗の一般信徒向け…仏具屋で購入

この点、私が書くのは変ですが、石山では得られない知識でしょうから、記しておきます。私はこの点、複数の日蓮宗住職の方に尋ねてみたのです。

答えはこうでした。仏具屋などで売られている漫荼羅をそのまま懸けるわけではない。信者は必ず自分の所属の寺にもってくる。その時、漫荼羅の裏に住職は裏書きをして上げる」ということでした。いわば、有師が言う判形と同じようなことをもって、いわばそれまで印刷物であった漫荼羅に魂を入れるというわけです。檀那に願われ、僧侶はそれに答えて裏書きをするということです。(もちろん、こんな化儀を知らない人は買ってきてそのまま懸けてありがたがっているかも知れませんが)

これを聞いて、私は興師の漫荼羅脇書を思い起こしました。有師よりさらに上代の化儀がかえって他門に生き続けていたわけです。

突然、やってきた入信者に、ばらばらと印刷漫荼羅を下付する石山末寺よりずっと節度があります。


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