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素朴な疑問

340いちりん:2002/08/22(木) 00:42
まあ、いかにも日蓮さんらしい、いい感じだなあという境涯だと思うのは、次の四条金吾に宛てた御遺文です。それが仏の境涯かどうか知りませんが。
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一切衆生南無妙法蓮華経と唱うるより外の遊楽なきなり。(中略)
法華経を持ち奉るより外に遊楽はなし。現世安穏後生善処とは是なり。

ただ世間の留難来るともとりあへ給うべからず、賢人聖人も此の事はのがれず。

ただ女房と酒うちのみて南無妙法蓮華経ととなへ給へ。
苦をば苦とさとり、楽をば楽とひらき、苦楽ともに思い合せて南無妙法蓮華経とうちとなへゐさせ給へ、これあに自受法楽にあらずや。いよいよ強盛の信力をいたし給へ。恐恐謹言。
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「苦をば苦とさとり」「楽をば楽とひらき」「苦楽ともに思い合せて南無妙法蓮華経とうちとなへゐさせ給へ」と、ここがいいですね。

「苦」があれば、それを頑張って「楽」にしようとしない。
「苦」を「苦」だと、そのまま受け入れている。「ああたしかに、苦だね」と。そして、そのまま、受け入れられれば、もう「苦」じゃないですね。

そして「楽」は「楽」ですね。「ひらく」というのは、よくわかりませんが。
もっと「楽」になろうという欲ではないんでしょうね。まあ、「わたしの楽」を、縁する人たちに、ひらいていく。つたわっていく、みたいな意味合いととらえています。

で、「苦楽ともに思い合せて南無妙法蓮華経と唱えなさい」と。
まあ、うだうだ言わずに、南無妙法蓮華経と唱えれば、自然にわかってくるよ。
「世間の留難来るともとりあへ給うべからず」
つまり、いろいろ問題もある、ややこしいこともある、けしからんこともある。そりゃあ、世の中あるよ。けど、いちいちとりあって、がちゃがちゃ関わっても仕方がない。あなたは、しっかりとお題目を唱えなさい。そしたら、わかってくるよ、と。

それが「自受法楽」ですよね。
ただいるだけで、そのままで、穏やかな柔らかな喜びに包まれている。


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