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素朴な疑問

266犀角独歩:2002/08/12(月) 03:36

> まずい料理をおいしかった、とまげて言うような心の癖

戦前・戦後を通じて、日本人が美徳してきたことを、うまく利用して人を操ってきた宗教団体の構造を見事に言い表した言葉であると思います。

危険領域というのは、また当を得た表現であると思います。

私はこの言葉を聞いて、Karl Jaspers の妄想の定義をまた思い出しました。
「間違った考え」「強い確信」「訂正不能」
自分が間違った考えであるかどうかはなかなかわからないのです。けれど、自分が一度言い出したことを引っ込められない、訂正できない、さも確信ありげに語るなどの特徴が、自分が間違える可能性が計算されていない場合、間違いなく危険領域に入っているのだと思います。「確信を持て」は宗教団体では美徳ですが、精神衛生上では危険領域ということなのでしょう。

妄想という点ばかり、先頃来、私は論っていますが、しかし、「確信」世界の日蓮門下には、自己点検として意識しておくべき点だと思うのです。高橋紳吾師は

精神病理学的に、妄想の言語構造論的分析をすると、簡単に言うなら「妄想とは欲望が変形したものだ」

と話していました。「こうあってほしい」が拡大すると、自分の願望が宗教教義の絶対性の肯定に反映された結果、訂正不能となり、それがまた強い確信にもなっていくのでしょう。

信じているものは絶対であってほしい、祈りは叶ってほしい、だから、考えが訂正できないという相互関係が無限連鎖の抜け出られない呪縛を生んでいくのでしょうね。そうして、ついには、まずい料理をおいしかった=間違った教義を正しかったと自分に言い聞かせる精神の地獄にはまっていくのだと思うのです。


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