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素朴な疑問

2161犀角独歩:2005/04/12(火) 08:06:59

―2160からつづく―

しかし、この法華経典が中国に渡り、漢訳されると事情は一変していきました。それは、中国において、孔子が生きた時代はほぼシャキャムニと一致するわけですが、賢人・聖人・その言説崇拝という土壌がありました。わたしは、これが法華の有様によくマッチしたのではないのかと思います。この影響はそのまま、日本に伝わり、定着していったのでしょう。また、法華漢訳以後、密教が成立し、現世利益を祈祷で成就するとい有、およそそれまでの仏道とは正確を異にする方法論と習合していきます。

ここでは八正道その他の仏道の有様は等閑とされて、神秘的な霊力に、絶対的な神仏にあやかることによって祈願を成就するというおよそ仏道からかけ離れた方法論が民衆の心をとらえていくことになりました。法華集団も、その影響の例外ではなかったのであろうと思えます。

このような、経緯のなかで、とらえられ、実践されてきた、法華の菩薩は、しかし、従来の菩薩活動を摂取・積極的に行ったのか、それとも弘法優先・祈願優先といった方向になっていったのか、わたしは残念ながら、後者の様ではなかったと思うのです。

ただし、以上、記したことは雑駁な素描に過ぎず、問答名人さん、また一字三礼さんをはじめ、皆さんには、また違った観察もお持ちのことと存じます。ご賢察を披瀝願い、さらに議論を深めたいと存じます。


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