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素朴な疑問
1992
:
犀角独歩
:2005/02/12(土) 10:56:49
先に紹介した桐谷師は、宮沢賢治の5種のマンダラを紹介して、以下のように結論づけていますね。
*** 以下転載 ***
マンダラ1(手帳4頁)
南無浄行菩薩
南無浄行菩薩
南 無 妙 法 蓮 華 経
南無無辺行菩薩
南無安立行菩薩
マンダラ2(手帳60頁)
南無無邉行菩薩
南無浄行菩薩
南無多寶如来
南 無 妙 法 蓮 華 経
南無釈迦牟尼佛
南無浄行菩薩
南無上行菩薩
マンダラ3(149・150頁)
南無浄行菩薩
南無浄行菩薩
南 無 妙 法 蓮 華 経
南無無辺行菩薩
南無安立行菩薩
南無安立行菩薩
マンダラ4(153・154頁)
大毘沙門天王
南無浄行菩薩
南無浄行菩薩
南 無 妙 法 蓮 華 経
南無無辺行菩薩
南無安立行菩薩
大持國天王
マンダラ5(155・156頁)
南無妙法蓮華経
南無上行菩薩
南無浄行菩薩
南無無辺行菩薩
南 無 安 立 行 菩 薩
安立行
…一点一点の相貌が異なる宗祖のおまんだらのバリエーションなのです。具体的には、宗祖のおまんだらの中には例の見られない、宮沢がその精神を受けとって書いた、彼自身のマンダラなのです。実際、宮沢は終生国柱会の会員でしたから、そのとき病床の彼の枕元には田中智学師が臨写したという宗祖のおまんだらが掛かっていましたが、けっしてそれを写したというものではありません。
彼のマンダラは、いわば宗祖のおまんだらの形式でいえば、その中心部分を抜粋したごく簡略形ですが、五点のマンダラの内容や配列において、一点も同じものがないのです。そのとき私は感じました。宮沢は、手帳に自ら描くマンダラを通して、何か彼の重大な意志を伝えようといると。ここには、宮沢が伝統的なマンダラに対する理解にとどまらず、すでに彼の境地が宗祖のおまんだらに通じ、さらに独自のマンダラ世界を開くに至ったことを証明するに充分なものがあると、感じました。
http://www.genshu.gr.jp/Local/Tokyo_W/kikanshi/No12/kj12_2.htm
*** 転載おわり ***
わたしは個人的に、賢治図示マンダラの特徴は「安立行菩薩」にあり、と思います。
国柱会、そして、未曾有の戦時下にあった肉も食わない平和主義者と映じる賢治が祈った平和楽土への思いが「安立」に籠もっているように感じます。もちろん、これはわたしの勝手な感想ですが。
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