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素朴な疑問
1923
:
犀角独歩
:2005/02/08(火) 19:47:23
1919 デルトロさん、野球の観戦ですか。なるほど。うまい譬えですね。
チャルディーニ師の『影響力の武器』(誠信書房)に載る「連合(投影された栄光)」という話を思い出しました。
「投影された栄光によくしたいという気持ちは誰にでも多かれ少なかれありますが、自分が観戦できなかったゲームのチケットの切れ端一枚を五十ドルで買うために雪の上で行列をつくった人々には、何か特別なことがあるように思われます。それはおそらく、家に帰ってから友人などに、自分がその偉大な勝利の場面に居合わせたことを『証明する』ためなのです。彼らは一体、どのような人なのでしょうか。私の推測が的外れでなければ、彼らは単なるスポーツ熱愛者ではなく、背後にパーソナリティの脆弱さが隠されている人たちです。つまり、否定的な自己概念をもっている人々なのです。こころの深層に、自分は価値が低い人間だという気持ちがあるため、自分自身の業績を高めて名声を得るのではなく、他者の業績との結びつきを形成し、それを強めることによって名声を得ようとしているのです。私たちの文化の至るところにはびこるこの種の人間は、実に多種多様です。有名人を友だちのように言う人たちは、その古典的な例です。ロック・ミュージシャンを追い回すグルーピーもそうです。彼女たちは、有名なミュージシャンとしばらく『一緒に』いたと友人に言いたいがために、自分の性的魅力を売り物にしているのです。どのような形であれ、そのような人々の行動には似たような主題があります。それは、物事の達成は自分が外部から得られるという、かなり悲劇的なものの見方です」(P238)
なお、ここで言う「連合」とは
「連合というのは一般的な原理であって、望ましくない結びつきにも、望ましい結びつきにも適用されます。悪い出来事でも良い出来事でも、それと単に結びつけられることが、人々が私たちに対しどのような感情を抱くかに影響を与えるのです」(P226)
「 奇妙な行動の多くは、人々が連合の原理を十分に理解していて、望ましい現象−−自分がその現象の原因ではない場合でも−−と自分を結びつけ、逆に、望ましくない事象から自分を遠ざけようとする事実によって 説明できます」(P233)
「著名な作家アイザック・アシモフは、私たちがコンテストを見るときの反応を次のように描写しています。『他のすべての条件が等しければ、人は自分と同じ性別、同じ文化、同じ地方の人を応援する……その人が証明したいと思っているのは、‘自分が’他の人より優っているということなのである。応援する相手が誰であれ、その相手は‘自分の’代理になる。そして、その人が勝つということは、‘自分が’勝つことと同じなのである』 」(P236)
「私たちは望ましい連合をひけらかし、望ましくない連合を覆い隠すことによって、周囲の人たちが私たちを高く評価し、もっとすきになるようにさせているのです」(P238)
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