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素朴な疑問

1822頭角無類:2004/10/28(木) 16:36
犀角独歩さん

いつも丁寧なレスありがとうございます。

>「經」字の筆法を以て、少なくとも彫刻本尊原本は弘安2年10月
>の特徴を示していない点を主張したものでした。

 なるほど『經』字の検討でも大石寺の本門戒壇本尊についての真偽を検討されていたということですか。

>あえて禅師授与漫荼羅については寡聞とし、先に送ることとして
>おります。

 非常に残念です。様々な研究をする上で原本資料の検討というのは最も大切なことではないかと思います。
 北山の「日禅授与本尊」についての真偽等についても是非、犀角独歩さんのご見識をもって検討して頂ければと思います。

ちなみに、

>亨師の言を信じる限り、興師加筆は石山蔵です。となれば御筆は
>こちらかと思いたいところですが、重要な「本門寺に懸け奉り万
>年の重宝たるべき」が削損され、北山にはしかし、その加筆があ
>るといいます。

について一言しますと、私の考えでは、富士宗学要集8-178の、永井家蔵(現大石寺蔵)の本尊について、亨師は

「開山の加筆あり明ならず」

とされています。現在大石寺蔵の『日禅授与本尊』、旧永井家蔵本尊、この二幅は同時期に売りに出されていた本尊で、法道院と、金銭的に個人での取得が可能であった永井藤蔵氏がそれぞれ購入したと言われています。また、両本尊とも元々北山本門寺にあった本尊とほぼ断定されています。この「開山の加筆あり明ならず」は、実はこれも「削損」です。
 恐らくですが、北山が本尊を売りに出すときに、寺の重宝を売りに出すという売僧行為を非難されるのを嫌い、出もとを隠すため、本門寺等々の文字を「削損」したのではないでしょうか。ですから「開山の加筆あり明ならず」は、これも「本門寺に懸け奉り万年の重宝たるべき」、または授与者に関係する事柄が記されていたのだと思います。


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