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六巻抄について
95
:
独歩
:2002/03/29(金) 13:17
―94につづく―
なお、私は“三身”の説明としては岩本裕師が『正しい教えの白蓮』に書くところが、もっとも納得のいく説明であると考えています。その意味で、天台学で展開されるところが直ちに是であるというものではありません。
「余は最近にさとりに到達した」と説くのも、すぺて仏の方便であるという。また、「如来が入滅した」と説くのも、「如来がこの世に現われるのは希有である」ことを知らせるための方便であるという。したがって、ブッダは入滅したのではなく、永遠に教えを説きつづける存在であり、ブッダの寿命は無量であると説かれる。
そののち、数百年が経つあいだに、このように永遠に教えを説く仏の姿が信仰的に次第に固定化し、この仏は特定の言葉で表現されるようになる。すなわち、仏は永遠に教えを説く存在として、仏教徒の心の中に生きている神的な存在、言い換えるならば人間的な存在を超越した存在となったのであって、このような仏を応身仏というのである。応身とは梵語ニルマーナ=力−ヤ nirmanakaya の訳で、「不可思議な創造(ニルマーナ)により出現した身(カーヤ)」の意であるが、永遠に教えを説く存在として特定の姿をしているわけではなく、教えを受ける者の信仰に関する先天的能力に応じて現われると考えられ、応身と訳された。各経典の冒頭に出てくる「如是我聞、一時仏在」といったときの「仏」は、表面的には歴史上のブッダが類推されているが、実は応身仏としての仏である。
ところが、この応身仏に象徴化されている歴史上のブッダの肉身が滅び去り、この世に存在しないことは、まぎれもない事実である。仏教徒は応身仏に歴史上のブッダの経歴なり生活環境なり、あるいはその人格などを反映させて、応身仏を修飾し、その具体化をはかったが、なおそのブッダの姿を彷彿たらしめることはできなかった。そこで、ヒンドウ教のアヴァターラ(権化)思想にならって、応身仏の化身を出現させた。これが報身仏である。報身は梵語サンボーガ=力−ヤ sambhogakaya の訳で、元来は「果報を享受する身」の意で、求法者として長いあいだ修行に精進して、その果報として仏国土を主宰し、その楽しみを享受する仏であることを意味する。阿弥陀如来・薬師如来はもともと報身仏であり、大目如来もその成立においては実は報身仏であったが、後期の成立であるだけに、その原初的性格は不明瞭であることも杏めない。
こうして、応身仏が成立し、報身仏が展開したが、ここにそれらの仏をして仏たらしめる絶対者が当然存在しなければならない。この原理としての「仏」を法身仏という。
応身・報身・法身の三身説を含めて仏身に関しての仏典の記載は錯雑を極める。上述したところは応身・報身・法身の三身説に関して最も簡明に整理して説明した発生的な見方である。ところが、この三身説についても、『妙法華』を所依の経典とする天台宗では、別の解釈をする。すなわち、『妙法華』の所説により、伽耶城で成道し、拘戸那掲羅城で八十歳で入滅した釈尊を応身とし、報身の釈尊をその実体とし、報身は久遠の往古に成仏し、未来永劫にわたって常に霊山の浄土に住すると説き、これを久遠実成の釈尊とする。しかも、この久遠実成の釈尊は法身・報身・応身の三身相即で、「菩薩」としての修行によって仏となったのではなく本来自然に元から仏であるとする。日蓮はさらにその意義を強調しているのであって、彼のいう「釈迦仏」とは実にこの久遠実成の釈尊である。この久遠に対する日蓮の渇仰は熱烈であり切実であるが、この信仰形態を前述の三身説に照らして分析してみると、これらの三身のその成立の根源である歴史上のブッダとが完全に一体化されて、法身仏としてのブッダということになっていることが知られる。発生的に考察するならば、歴史上のブッダの象徴が応身仏であり、その権化が報身仏であることから、歴史上のブッダが応身仏・報身仏をして仏たらしめる最高原理としての法身仏と同一視され、逐に一体化されたと考えられる。しかも、このような仏教者の心象は、歴史上のブッダをさえ「仏」たらしめる元初仏をを生み出すに至った。その端的な例がわが国の真言宗の本尊である大日如来に見られる。すなわち、大日如来はその成立においては明らかに報身仏であるが、教学においては本地法身仏とされ、原初仏の性格を持つに至った」(上368頁)
ただし、岩本師の、ここでいう聖人に対する分析については、果たして真偽分析、また、滅後の派祖教学展開とを明瞭に分析した結果から述べるところであるかは、やや疑問が残るところです。
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