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六巻抄について

63いちりん:2002/03/19(火) 14:37
……

「天台己証の法」とは是なり。
当世の学者は、血脈相承を習い失う故に、之を知らざるなり。
故に相構え相構えて、秘す可く秘す可き法門なり。然りと雖も、汝が志神妙なれば其の名を出すなり。

「一言の法」是なり。
伝教大師の「一心三観一言に伝う」と書き給う是なり。
問う、未だ其の「法体」を聞かず如何。
答う、所詮一言とは「妙法」是なり。

(中略)

「天台大師の血脈相承の最要の法」は「妙法の一言」なり。

天台伝教の解釈の如くんば「己心中の秘法」は但「妙法の一言」に限るなり。
然而当世の天台宗の学者は天台の「石塔の血脈」を秘し失う

……

読みやすいように、句読点と「」をつけてみましたが、なるほど、きっかいな書ですね。

「一言の法」それは「妙法」という一言。
天台の「己心中の秘法」はただ「妙法の一言」である。
そして、それは天台が「石塔の血脈」に記されていたのである、と。

しかし、最蓮房宛の書は、ほとんど偽書っぽいですね。
もしや、もともと最蓮房など存在していなくて、本覚法門を日蓮に仮託して語る際に、最蓮房という天台教義に蘊蓄のある人間を仮構すれば、表現しやすかったのでしょうかね。


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