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六巻抄について
129
:
顕正居士
:2002/04/10(水) 08:57
「色心常住論」と「心常相滅論」
「心常相滅論」は唯心論です。仏教唯心論には「一心」のみが実在するという説と、
複数の「アラヤ識」が実在するという説(人々唯識)があります。西洋の唯心論にも
「大霊(Great Spirit)」のみが実在する説と、個々のソウルあるいはモナドが存在し、
予定調和している説があります。「心常相滅論」はもちろん『起信論』起源ですから
「一心」実在です。
「色心常住論」は心=実体、物質=仮象を否定し、心的現象、物的現象ともに常住
(絶対的・現象即実在)の説です。相互の交渉がないままに、華厳系統の思想の
摂取と批判の結果、シナ、日本両天台ともに此処へ到着しました。
シナ天台-湛然の教義をめぐる山家・山外の論争の結果、法智大師(四明知礼)が
「事理両重総別」、「色心等分」、「一色三千」、「生身尊特」の論をもって収束し、
正統天台が唯心論でなく、まったく同等に唯物論であることを示した。キーワードは
「一色一香無非中道」である。
*参考-安藤俊雄『天台性具思想論』(平楽寺書店)
日本天台-鎌倉時代には祖師禅最勝の思想が活発であったが、室町時代には
法華最勝の思想がリバイバルし、唯心論と同等に唯物論が成り立つ(色心不二)
と唱えた。ここでは五大思想、地水火風空の五元素が宇宙常住の要素なりという
説が重要である。。キーワードは「是法住法位世間相常住」である。
織田右大臣による比叡山破却後、再建比叡山は「中古の邪義」を一掃、四明学に
基づく正統天台の山に成った。日蓮宗またこれに習い、四明学を土台に近世教学
が行われる。四明学と爛熟期の天台本覚法門はまったく出自を異にするが、
「色心等分」、「色心常住」を唱え、唯心思想に反対するのは一緒であるから、
明確な抵抗がなく、両法華宗とも四明教学に統一されたのでないかとおもう。
「宇宙生命論」は別に書きます。創価学会の特色では別になく、何宗の方(僧侶)の
サイトを見ても「仏教=宇宙生命論」が多い。「とんでもない。間違ってる!」と折伏
するサイトが、また何宗にもあります。
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