魔性の女 - 1041890519 - したらば掲示板

1：彩希：2003/01/07(火) 07:01: またまた彩希です。
げんじろーどのあなたはどちらで閃いたんですけど。魔性女でも朧月夜の魔性女と、夕顔みたいな魔性女、みなさん、どちらが怖いでしょう？？
私は夕顔魔性女が怖い。。。朧月夜は自覚してる魔性女だからまだ付き合いやすくても、夕顔は天真爛漫そうな魔性で。。。んー。
2：ゆーむ：2003/01/07(火) 14:22: 私も彩希様と同じですわ。朧月夜は私皆さんを虜にできてよ！！というかんじですが、
夕顔はなよっとしていて、それでも男心をくすぐる何かを持っていて．．．
3：翡翠：2003/01/07(火) 15:03: 私も、他人なら夕顔のほうが怖いですね･･･。好きな女性なのですけれども。
でも夕顔本人は、魔性女という評価に苦しんでいるのではないかなーと思ってしまいます。
4：&</b><font color=#FF0000>（zDRnqOBw）</font><b>：2003/01/09(木) 06:03: またまた彩希です。
実は今、円地文子訳の源氏物語を読破してる最中ですが、面白いことに気がつきました。あさきの影響でずっとたおやかで大人しげと思ってた夕顔は案外、しっかり者だったかも！っていう印象です。自分の心の物思いとかを光る君に気づかせないよう、気配ったあたりは完全に大人の女の余裕がかすかに感じられた（で、また怖くなったｗ）。
逆に朧月夜の方はしっかりしていてつわもののイメージだったのですが、この本では（まぁ、まだ花宴を読み終えたばかりですが）むしろたおやかであどけない感じです。
一方は源氏の君に会う前に、主人と呼べる存在がいて、（いわゆる今風に言えばバツイチ、こぶつき）、もう一方は源氏の君に会うまではお嬢様として育った処女、の違いでしょうか？？
5：紫の桔梗：2003/01/09(木) 13:11: 渡辺淳一著の｢源氏に関わる女達」だったかな　それも面白いですよ
そこでの夕顔はゆーむさんのいおっしゃるとおりなよっとはしているものの
男性に対しては結構大胆というかおおらかというか　宮中の堅苦しい雰囲気が無いと
いったら良いように聞えるでしょうか　そういう面が男性の心を捉えたのでしょうね
おとなしい奥ゆかしいだけではなく自分をありのままにさらけ出す　という
ところに惹かれたのかも
でもいつも思いますが男性は勝手ですね　結婚するなら中の上慎ましやかで
でしゃばらずでも和歌や管弦のウィットにも富んだ女性がいい
男性に都合のいい女性こそが理想だったのでしょう
6：彩希：2003/01/09(木) 13:17: 男性はいつも勝手なものですよ（笑）。今の世だって、女性も男性も、あんまり大差なく、理想の人とか結婚相手の条件とかではいろいろ注文をつける方々もいらっしゃることですし（笑）。
ちなみに源氏が幼い若紫をひきとって、理想の女性にと教育してたのとまったく同じような物語が西洋社会にもあったとご存知ですか？
それにしてもこう思うのは私だけかもしれませんが夕顔さん怖い。。。掴み所ないし、穏やかなようで、すーんごい冷めた部分を持ってるみたい。。。。
魔性女でも朧月夜の方がわかりやすくて、かわいらしいのかも（笑）。
7：紫の桔梗：2003/01/09(木) 16:32: 現代では女性も自立することができますが平安の御世では親の後ろ楯
もしくは夫の権勢がなければ生活も立ち行きません（末摘花のように）
結婚感もまったく違うと思われますが　通い婚で数人の妻を持つ男性があたりまえなのに
女性は待つだけ　
理想の女性に育てる話は中国にもありますよ　笑
8：ゆーむ：2003/01/09(木) 17:28: 女性が理想の男性を育てる話もあればいいですね。
9：翡翠：2003/01/11(土) 13:25: ７の紫の桔梗様の書き込みにも共通するかもしれませんが、夕顔さんのクールさ（に見えるもの）って、一生懸命さの表れなのでは。
幼子一人抱えて、後ろ盾もいないし、父親とも連絡が取れない（正妻が怖いですものね）。これでははかばかしい恋人もいなかったのでしょう。
そんなところへ当時最高の方が近づいてきたら？色好みの名は高くても、きっちり面倒を見てくださる方ですもの。
最初の和歌を詠んだのは本人か女房か、の議論が分かれるところのようですが、頼れる存在ができて心強く思ったことでしょうし、本心を誤解されていても口答えしない、時々ウイットに富んだことを言う、くらいは元貴族の姫ならするのではありませんでしょうか。
でもそれが努力ではなく魔性、ひたむきさではなく計算に見えてしまう女性なのかな、と思っています。
長々すみませんです。
10：快斗：2003/01/11(土) 23:40: 翡翠さんのおっしゃるとおり、
夕顔さんの一生懸命さが
クールと理解されている
一因なのでしょうね。