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本門の戒壇について
19
:
管理者
:2003/11/07(金) 16:45
続き
●殿下云く、『其証尤も爾か也。但し宗論の事は輙(たやすか)らず。申す所は其の理あり、宗論なくとも、洛中に一宇を構へて弘通あって、連々に弘むべし。何ぞ必らずしも宗論申巾させらるるや。』
●師云く、『あらず宗論を好むで申すべきにあらず候へども、山門既に天子本命の道場として、現当を祈り申し候を、過時旧法にして、其の益あるべからざるの由、申し候はんをば、争(いか)でか山門より科(とが)められず候べき。左候間、宗論をとげ、日蓮が申すところ理運に候はば、御信仰も有らん。其の謂はれ無くんば、流罪死罪にも行はるべく候。天台宗若シ過時の法ならば、捨て置かれ候てこそ、我等が宗も立つべく候間、召し合はせられよと申すにて候。』云云。
●殿下云く、『扨(さ)ては宗論ありて、山門を削除す可しと申され候か。』
●師云く、『爾(し)か也。』
●殿下云く、『強き訴訟かな。桓武天皇の御宇に、伝教大師南都六宗と宗論せしかども、未だ六宗を削らるゝことなし。如何にかくの如く申され候や。』
●師云く、『伝教大師の宗論の時は、南都六宗帰伏状を捧げ候。随って桓武天皇の時、六宗南都の辻墻(つじかき)を出づ可からず。天台宗一朝に弘むべしと御成敗候ひしが如く、山門三井寺に召し合せられ候て、理運に候はば帰伏状を捧げ、また天台宗は山寺の辻墻を出づべからず。法華宗を一朝に弘むべしと云ふ御成敗を下され候はん後は、必らずしも削除せず候とも、仔細ある可からず。』云云。
●関白殿並に公卿一同に、『鳴呼強き訴訟哉。是は御身一人の義か、将たまた法華宗一同の義か。如何。』
●師曰く、『法華宗一同の義にて候。』
●殿下云く、『洛中に妙顕寺、本圀寺等の法華宗これ有り。未だ此の義を聞かず如何。』
●師曰く、『此の義は日蓮弘通の本意にて候。争でか申されでは有る可からず候。但し申されず候事は、一つには、御膝下にて候上へ、山門の聞こえを憚かるにもや候らん。又一つには、天台宗に召し合せられ候はん時、(初めて)申さんと云ふ所存にて候か。予は遠国の者にて候程に、適々面拝をとげ申し入れ候訴訟にて候間、憚りを顧みず、此の如く有りのまゝに申すにて候。』
宗論をして、若し法華宗が道理なりと定まらば、一国みな法華宗となりたまへ。若し法華宗が道理でないとなれば、甚不都合なことであるから、流罪にでも死罪にでもして頂きたい。また時機にかなはぬ宗も、前代の遺物としての古物保存の意味で、学問にだけなら、存しても差支へはない、たゞ時機に会はぬものの弘通は、止められたいといふのである。
●仰せに云く、『申さるゝ仔細理運に候。但シ此の事は武家へも披露候けるか。』
●自云く、『関の入道に就いて、武家へも専ら披露仕り候処、此の間洛中の忽劇に依て、管領辞退の時分にて候ほどに、次第の沙汰を経ず、此の如く直奏申して候。』
●殿下云く、『此の事は武家にも披露あるべし。唯宗論の事は輙からず候間、当将軍右大将殿に談合ありて、其の沙汰有る可し。一宇を構へ、連々に弘通致さる可し。鳴呼強き訴訟にて候者哉。』
●師曰く、『強く申すこそ理にて候へ。』
この以下に、大聖人の御事歴を叙べ、諸宗折伏の理由を説いてあるが、要するに『一天御承引』とは、一国同帰にあることは、以上の文で明々瞭々だ。一国同帰を期するのは、『本門戒壇』の建立の時を期すると同じ意味なるはいふの要はない。
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