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日本の文化と世界の文化
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凡人
:2012/04/22(日) 17:13:40
弘前東照宮破産手続き
(2012年4月20日 読売新聞)
全国2例目 結婚式事業で失敗
今後の管理が焦点になっている本殿
弘前市笹森町の弘前東照宮が、地裁弘前支部から破産手続きの開始決定を受けたことが19日、県神社庁への取材でわかった。決定は6日付で、負債総額は2億円を超える見通し。破産管財人の弁護士によると、国の重要文化財に指定されている本殿について、同市教委に対し、寄付を打診している。神社本庁(東京)によると、神社の破産は伊勢山皇大神宮(横浜市)に続き全国で2例目。
県神社庁によると、先々代の宮司が1978年に境内で始めた結婚式場の事業が失敗し、多額の債務を抱えた。担保とならなかった本殿以外の土地や拝殿、社務所は2007年から競売にかけられ、現在、東京の不動産会社などが所有。このため、神社の活動は止まっていた。
債務を整理するため、同年に弘前東照宮の代表役員に就任した工藤均・県神社庁参事は「万策尽きた。宗教法人格をいつまでも中途半端な状態にするわけにもいかず、破産させることにした」と説明。3月30日に破産手続きを申し立てたという。
神社側からの打診について、弘前市教育委員会の野呂雅仁・教育部長は「報告は受けている。これから検討したい」と話している。
破産管財人の三上和秀弁護士は「重要文化財の本殿に管理人がいない状態が続くのは避けたい。売却をしたいが、無償でも引き取ってもらいたい」と話す。
債権者集会は7月9日に地裁弘前支部で開かれる予定で、メドがつけば集会の開催前に手続きを進める。
約400年の歴史がある由緒ある神社の突然の破産手続き開始決定に、地元では戸惑いの声が上がった。近くに住む70歳代の男性は「子供の頃は境内の木に登って遊んだ。歴史ある神社が寂れていくのはさみしい。せめて本殿は残ってほしい」と心配した。
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