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福島原発事故が語るものとは何か?

101凡人:2011/03/29(火) 04:01:32
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 その後、中国大陸からの患者に接した香港の病院の医療関係者がSARSに感染したことを受け、香港の衛生署が即座にWHO(世界保健機関)に報告した。2003年3月12日、WHOは初めて世界的に新型肺炎に関する警告を出し、4月2日にWHOは香港および広東省への渡航延期を勧告した。4月20日、衛生部長(厚生大臣)と北京市長が突然解任され、これまで隠蔽されたとみられる北京での感染者数が従来の10倍に跳ね上がり、中国全土もSARSとの全面戦争に突入した。

 当時、「非典型性肺炎」という難しい学術用語に加え、政府の情報開示に対する不信感から、中国各地はほとんど戒厳状態となり、至るところに体温を測る装置が取り付けられた。体温が38度を超えていれば、即座に隔離されたりしたなどの厳しい措置がとられた。SARSに関する知識がほとんどない市民も解毒作用のある漢方薬を始め、食料品の買いだめに走った。

 友人の話によると、飛行機の中でちょっと咳払いしただけで、乗客たちから一斉に睨まれ、飛行機から追い出されるのではないかとの恐怖感を覚えたという。SARSより怖い、底が知れないパニック状態だった。

中国にいる人たちから同情されたのは悔しい

 福島第一原発から200キロ以上離れている東京も、ここ数週間、我が家近くにあるスーパーではペットボドル入りの飲料水やトイレットペーパーなどを見た記憶がない。息子の粉ミルクを溶かすために使うミネラルウォーターは、家内の実家にいる友人から宅配便で届けられている。平時に比べ、それなりにパニックが起きているのが実状だ。

 しかし、約4000キロも離れている中国の実家西安で、それに負けないくらいのパニックが起きていたのは意外だった。ほかの都市と同じく、ヨウ素を含む塩の買いだめが起きた。東京から電話すること自体に対して驚きを隠さない親戚もいた。東京も震災地と同じようなダメージを受けたと思いこんでいる模様だ。

 日本政府も真相を隠しているのではないかと、欧米のメディアの中には日本の「隠蔽体質」を批判する向きがある。また、テレビに登場してくる識者たちは「情報が足りない」と口を揃えている。万人に満足できるような情報開示はありえないが、少なくとも、日本にいる限り、政府や民間の情報だけでなく、アメリカが日本のどこを批判しているのかも分かる。中国に避難したら、果たしてグーグルやフェイスブックのような情報ソースが使えるのか自信がない。香港で体験したあの恐怖は二度と味わいたくない。

 その一方で、中国の友人たちの好意に感謝すると同時に申し訳ない気持ちもある。これまでは、機会があるたび、日本の空気、水、食品が世界でトップレベルの安全性を持っているとアピールしてきた。日本に関心を持ち始める中国の関係者もどんどん増えている。しかし、天災とはいえ、しばらくは、日本が安全かつ安心な国だという当たり前の表現を封印せざるを得ない。

 だから、中国にいる人たちから同情されたのは悔しい。この悔しさをバネに、日本がより安全かつ安心な国になったと再びアピールできるようになるまで踏ん張るしかないと思っている。


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