みかじめ料や脅迫、ゆすり、詐欺行為などを資金源にするヤクザという組織犯罪集団が、そのような市民的特性を持ちつのは一見不思議に思える。しかし、戦後すぐの時代から彼­らヤクザは日本の秩序を守るのに大きな役割を果たしてきた。ロバート・ホワイティングの「Tokyo Underworld」やティム・ウェイナーの「Legacy of Ashes」によると、日本の赤化を防ぐため悪名高いフィクサー、児玉誉士夫 にアメリカ政府でさえカネを払った。その後50年以上にわたって日本を支配した自民党を設立する資金も児玉が提供した。オバマ大統領が昨年訪日した際、警察は東京のすべて­のヤクザのリーダーと会合をもち、問題を起こさずおとなしくしているように要請したといわれている。