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死刑制度についてひと言お願いします

632海の星文庫:2005/01/11(火) 22:38
11月9日10日11日に行われた、カトリック「正義と平和」全国集会で配布した川口和秀さんからの死刑廃止への御意見です。「支える会」のニュースにも掲載しましたが、より、多くの方にお読みいただければと、転載いたします。  
    死刑は究極の差別
   冤罪被害者の立場から
        川口和秀さんからの書簡
 現在宮城刑務所で無実の服役中の川口さんより、死刑廃止に関する内容の書簡が仙台の阿部泰雄弁護士を介して送付されました。獄中で多くの受刑者と接し、また御自身も引き込み証言により長期の服役を強いられている冤罪の被害者として被害者感情も体験されてきた貴重な意見として公開いたします。
 往復書簡の返信のため、太字往信は質問や問い掛けです。カッコ内補注等、再構成しました
死刑について 
 私は宮城という長期刑務所に(冤罪により)受刑中ですが、人間どの様な事件を起こしていようとも更生はできると確信します。直接そのような者とも接して断言できます。どの様な人間であっても赦し、更生させることこそ人間愛だと思います。
  死刑とは究極の差別、異質排除でしょう?
異質排除を極めれば誰一人としてこの世に残らなくなってしまいます。いろんな人間がいて社会が成り立っているという事を認め合ってこそ理想に近い社会だと思います。
 死刑とは国家が更生させる努力を放棄すること。法律論など別のところで死刑廃止を優先させねばと思います。人類が作出できる物ならば壊せば良いでしょうが、生命は作出できません。生き者なのですから。私は死刑廃止論者です。
 死刑と冤罪
 過日下村先生からイギリスが死刑廃止に向かった切っ掛けとなった事件の本を差し入れていただいたのですが、内容は執行後、明白な冤罪であることが判明。世論が死廃に向いたのです。処遇もこれを機に改善されたのです。
 応報刑だ、教育刑だと法律論は結局どちらにも向くもので、国家としても世論には抗えない。それには各国の死刑廃止の現実と、外圧を以て訴えれば早道と私は思います。
 被害者や遺族の感情が存続の理由としてあげられますが 
 被害者に代わって国家が応報するというのなら、被害者が加害者を赦せば執行は止まる方向に傾くと思います。(被害者や遺族が)死刑を求めるという事や、恨み続けるということは、その人の人生に何の解決にもなりません。
 冤罪被害者の立場で 
 壁をも割かんばかりの狂おしい怒りと叫びたい衝動に幾度かられたやしれませんでしたが、或る時「忙裏、山我ヲ看ル。閑中、我山ヲ看ル。相看レド、相似ルニ非ズ。忙ハ総テ閑ニ及バズ」という言葉に出逢いました。
 それから自分を眺め、この時を岐に(引き込み証言をした)相手の立場に立ち思考してやる時、赦せる自分を認識できました。
 この言葉は私に思考視野を広げてくれたと共に心の平安をももたらせてくれました。私は体験的に相手を赦し、自分の心も救われ、前進できたのです。赦せる迄、心は荒廃しきっていたと現在なら(自己)診断できます。
(支える会より)
 宮城刑務所はLB(長期累犯)刑務所。無期囚も多数在監しています。毎日工場で刑務作業に従事し、文字通り寝食を共にしている。その体験から書かれた文章です。
 私達は、引込証言で辛酸の獄中生活を送っている川口さんが、この様な文章を書き、宮城刑務所の発信不許可のなか、外部にやっとの思いで届けた事に、大きな感動をいたしました


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