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死刑制度についてひと言お願いします

329loveless:2003/10/16(木) 01:46
無常さん、人権さんの議論の中でひとつだけ気になった点がありました。
それは「すべての人は平等である」という思想についてです。

このスレでも、死刑存廃問題は宗教観が根底にあるのでは?と
疑問を持ったこともあり、この平等思想についても各宗教で違いが
あると思っています。

キリスト教では、人が平等なのは、唯一絶対の存在である神から
等しく命を与えられたということに起因していると思います。
この思想を発展させ、神から与えられた権利は神以外が冒すことが
できないという発想、すなわち、生まれながらにして人はみな
等しく人権を持ち何人も侵すことができないという近代的基本的人権
の発想へとつながるものと考えます。

一方の仏教では、人が持って生まれた魂は平等であり、
人はみな(悪人や女性であっても)精進すれば解脱して仏になれる
というものだったと思います。逆説的には、魂は平等であるけども
人は前世からの宿縁により、美醜や才能、身分、財産などの差が生じてしまう
こともまた受け入れざるを得ないというものだったはず(ちょっとうろ覚え)
また、たとえば、殺人などにより、ある人が殺されてしまった場合も
その人は前世からの宿縁により、その殺人者によって殺される
縁であったと説いていたような気がします。
(その人は殺されることで業(カルマ)を減らし、来世では現世より
 上位の存在として生まれ変わる。殺人者は逆。この辺りの仏教観に
 ついては、手塚治虫氏の「火の鳥」がわかりやすいです)
つまり、どちらかというと因果応報の考え方が強いのではと思います。

イスラムはよくわかりませんが、特に女性の人権についてはキリスト教
世界から考えると著しく人権を損なっていると考える人もいます。しかし、
彼らにとっては、コーランに定められた戒律は絶対のものであり、その中で
の女性の人権は彼らの中ではまったく問題ないはずです。

また、インドのヒンドゥーではカースト制度を基盤としているので、明確に
人々の人権に差があります。インドでは上位のカーストの人が下位のカースト
の人を殺しても罪が軽くなる傾向があると聞きます。

では、肝心の日本はどうかというと、、、
よくわかりません、この国の宗教観は 笑)
(織田信長が比叡山を焼き討ちしちゃったからなあ)

とにかく、人権の考え方やそれに付随する国家による個人への罰則
についてはその社会の宗教観が色濃く出ているように感じます。
ここを考えずに安易にアムネスティなどの意見に同調するのは
危険と思います。


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