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死刑制度についてひと言お願いします

3145無精髭:2012/06/11(月) 02:43:48
このスレでも何度か話題に上っている、死刑執行命令書に署名しようとしない
法務大臣の問題について、これから書きます。

シェンさんも過去に何度も取り上げていらっしゃいますが、一応復習も兼ねて
事実確認からさせていただきますね。

法務大臣が死刑執行命令を下さないのは法律違反だ、と巷ではよく言われているようですが。

 http://yama-ben.cocolog-nifty.com/ooinikataru/2007/10/post_7718.html
 http://blog.goo.ne.jp/kanayame_47/e/c21720af15d8c4a02611ff9b538c30b1
 http://sokonisonnzaisuru.blog23.fc2.com/blog-entry-625.html

要は、刑訴法475条2項は判例や法務省の見解からいって訓示規定にすぎないから法務大臣が
死刑執行命令を下さないとしても法的に何ら問題はない、ということです。

なるほど。でも、まだ納得できません。「少なくとも職務怠慢とか職務不履行とかには
当たるんでない?」という疑問が出てきますよね。

 http://d.hatena.ne.jp/snowdrop386/20080622/p2

行政は司法から刑事的措置に対する許可、言い換えるとその正当化根拠をもらうために訴訟を起こす、
そういう決まりがあるだけなんですね。

ところで、冤罪は司法の問題であって死刑存廃に絡めるのはおかしい、という意見がありますが、
上記の考えを当てはめれば、行政府にとっては司法府は単に自分たちが行うことの言い訳を考えて
くれるだけの存在でしかないですから、せいぜい司法府に期待できるのは誤って無実の人を有罪に
して死刑判決を下さないように努めてもらうことくらいでしょう。間違って無実の人を死刑囚として
拘留し執行しちゃうリスク管理まで司法府に丸投げしようなんて趣旨の発言をすることのほうが、
行政府の失態・怠慢を許すことに繋がるかと思われます。冤罪問題全体を司法の責任に帰するなんて
いくらなんでも無責任すぎます(苦笑)。

さて、話を元に戻す前にもう一つだけ重要なことを。

死刑存廃問題について考えたい・議論したいといっても何の知識もないのにできるわけがありません
(いや、できると思うのは勝手なのですが、ただ、それに付き合わされる人には少なからず迷惑が
かかるでしょうから、少しは自分で調べたり考えたりしたほうがよいです)。

死刑議論ってどんなもんだろ? とネットをちょっとでも散策すれば、存置派を名乗る人たちと
廃止派を名乗る人たちが実に賑やかにやり取りしているのを簡単に見つけることができるでしょう。
しかし、それを見て、あぁ廃止論(存置論)ってこんななんだ、などと悟ってはいけません。
廃止論を知らず、その本質が何たるかを少しも理解していない自称廃止派、廃止派批判をして
存置論を説いた気になっている自称存置派、死刑存置の主体が自分たち国民ではなく国家であるのを
まるで分かってなく、その国家について実にお粗末な理解しかしていない(上で挙げた、日本は
民主主義だー、という類)自称廃止派と自称存置派、こういう輩の話にいくら耳を傾けても
得られるものはほとんどありません。

とはいえ、死刑存廃に関する言説はネット上にいくらでも転がっていますが、なかなかよいものが
見つからないので、えてして安直なものをつまみぐいして中途半端に知識を固めていく、という
ことになることが多いのかもしれません。


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