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死刑制度についてひと言お願いします
3057
:
紫煙狼
:2012/03/17(土) 00:27:22
新美南吉さんの作品に「ごん狐」という非常に有名な児童文学作品があります。
内容は皆さんご存知だと思いますが、一応、下記にWikipediaのリンクを提示します。
(
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%94%E3%82%93%E7%8B%90
)
まず、被害者(遺族):兵十の気持ちを考えます。
兵十は余命いくばくもない自分の母のために鰻の罠を仕掛けましたが、ごんの悪戯のせいで、
母は鰻を食べることが出来ないまま、この世を去ります。兵十の親を思う気持ち、
鰻を食べて少しでも元気になって欲しいと願う心が、ごんの悪戯で踏みにじられました。
ごんのせいで、兵十の母は、たったひとつ、最後のつつましい願いすら叶うことなく、
そっと、この世を旅立ったのです。
直接、兵十の母の命を奪ったわけではないにせよ、兵十にとってごんは親の敵。
まして、それだけのみならず、ごんのせいで鰯泥棒の汚名まで着せられてしまいました。
相手はたかだか狐です。命の価値を考えてあげる義理は無い。まして狐は害獣です。
兵十にとって、ごんを駆除することは、敵討ちでもあり、世のため人のためでもあり、
仕返しでもあり、正義そのものだったと私は思います。
では、加害者:ごんの気持ちを考えます。
知らぬこととは言え、自分の犯した悪戯が、どんなに恐ろしく悲しい結果をもたらしたか、
ごんは後悔に悩み苦しみます。しかし、ごんは狐です。人間社会の仕組みがわからない。
そのせいもあって、ごんが「償い」と思ってやった鰯泥棒が、結果的に兵十を余計に困らせ
てしまう結果になり、いよいよ、自分の浅はかさを呪わずにはいられなかったでしょう。
そして、結果、誰の持ち物でもない、クリやマツタケを採取しては兵十につけとどける、
そんな償いの毎日のなかで、少しずつ、正直に、まっとうに生きる喜びを学びます。
二人(一人と一匹)の関係に、終焉は突然やって来ました。その日も、償いの気持ちを
届けに行ったごんを、兵十は「また悪戯しに来た」と思って撃ってしまいます。。。
作品の言葉に忠実に、そこに全ての真実が書かれているとすれば、以下の解釈は誤りですが、
私は敢えて、この時の兵十の考えを拡大解釈をします。
いま、目の前にいるごんが、まさに悪戯に着手しようとしているのかどうか、兵十は確認せずに
撃っています。なぜなら、兵十の考えるごんは、今では無くても、いつか必ず、また悪戯をして
皆を困らせる悪者なのですから、いわば、逃亡中の死刑囚。既に判決は下っており、ごんの動向を
さぐり見守るいわれはない。むしろ、飛んで火にいる夏の虫。ここで遭ったが百年目です。
引き金をひく指を躊躇する道理がありません。兵十は迷うことなく死刑を執行し、罰を与え、
社会正義を体現しました。
悪者が天罰を受け命を落とす。正義は必ず勝つ!勧善懲悪の素晴らしい物語です。
兵十が苦難を乗り越え、親の敵を撃つ姿に、皆さんも感動されたことでしょう。
天国のお母様も、きっとお喜びのはず…。
悪の権化、親の敵、社会の厄介者を退治したら、まるでRPGでモンスターが宝箱を持っているっように
クリやマツタケを持っていたごん。兵十は大喜びです。ごんの毛皮を売ればダブルラッキーですね。
にしては、妙に後味の悪い話です。
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