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死刑制度についてひと言お願いします

2972紫煙狼:2011/01/29(土) 22:44:15
娘を惨殺された父親が犯人への復讐を誓う。逃げ惑う犯人、それを追う父親。紆余曲折あって、犯人の死。
娘の墓(遺影)に「敵は討ったよ」と報告する父親。後ろには刑事の姿。。。

洋の東西を問わず、映画でもドラマでも現実の事件でも、まぁ珍しくはない話ですね。多くの人が
このストーリーに疑問を感じない、むしろ共感しやすいのでしょう。

ただねぇ…。世の中に「自分のために犯罪を犯してくれてありがとう!」って人がどれだけ居るのか…。
むしろ、大切な人であれば大切な分だけ余計に「私のために犯罪を犯そうなんて考えないで!」というのが
人間愛だとおもうのですけどね。了見が狭すぎでしょうか?

私はそういう話を見聞きするたびに「そいつは取り違えている」と感じざるを得ないのですね。

「殺された○○の気持ちを考えろ!」「○○のために俺は復讐するんだ!」この考え方がむしろ気持ち悪い。
いや、○○さんが今際の際に「ぜひ復讐してください。私の代わりにお願いします」と嘱託殺人なら理解は
出来るのですが、別に頼まれたわけでもないのに、勝手に頼まれた気になって「○○のため!」なんて恩着せ
がましいことを言うなんてのは、逆に愛しい○○さんの尊厳を否定するようなものですよ。それこそ死人に
クチなしで、利用しているだけじゃないですかねぇ。

実際は「自分が腹が立って相手を許せない」から「殺す」のでしょう?そんなの「自分のため」でしょう?
「自分が事件に気持ちの区切りをつけるため」「自分が自分を恥じずに生きるため」「自分がこれ以上公
後悔しないで済むため」「自分が新しい一歩を踏み出すため」そんなの「自分のため」でしょう?
自分の心の救いのために人を殺しておいて「○○のため!」なんて故人を利用しないでほしいね。それは
口実に過ぎないでしょう?そんなの全部「自分の欲望のため」に過ぎませんって。

○○さんの尊厳を傷つけることなく、自分の欲望に○○さんを利用することなく出来る復讐の範囲は
「犯人を挙げて、法の裁きを受けさせる」までであって、その判決がたとえ死刑でなくとも、たとえ
無罪となってしまったとしても、復讐はそこでおしまい。そこから先は単に残された者の心の欲望。

「愛しい人を奪った犯人がのうのうと生きているから殺す」なんてのは「セクシーな身体を持った女性が
裸で居るから犯す」のと同程度に「自分の欲望に勝てない弱さ」なのであって、そこには崇高さのカケラも
許されてはいけないのではないでしょうかねぇ。。。


復讐を望んでいるのは被害者ではなく、残された者だけですよ。


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