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死刑制度についてひと言お願いします
2807
:
Ken
:2010/05/14(金) 10:59:13
それで、已む無しさんの「実験」のミソは何かと言いますと...
殺人というのはいろんな要因で起こるわけです。だから、死刑のあるなしという単一の要因が殺人率の増減にどれだけ寄与するのかというのを推定するのは非常に難しいわけです。
一方で、已む無しさんの案では、死刑のあるなしの効果を同一時期に同一社会(地域)で比較することができる。時代背景、地域や社会性の違いといった要因が統制されているわけですね。これはアイデアとしては優れてますが、結局実験としてはうまく行かないでしょう。なぜかと言うと...
この実験ではカードの所持が殺人に遭うリスクを高める、という事態を想定しているわけですね。ところで、殺人に遭うリスクというのはそれ以外にもいろいろありそうです。たとえば、女性・子ども・老人といった非力な存在とか暴力団員とか、もともと殺人被害者になりやすいという人たちはいるでしょう。一方で、カードの所持は自発性にまかされているわけで、殺人にはもともと遭いそうにないかたぎの成人男性ばかりがカードを持っている、なんてことはありうるわけです。そうすると、死刑のあるなしなどとは無関係に、カード所持者のほうが被殺人率が低いなどという、逆説的な実験結果だって得られることもありうるわけです。
この問題点を克服するためには紫煙狼さんが指摘したようにカードをランダムに配る必要があります。ただし、それでもまだ問題は生じるでしょう。たとえば、已む無しさんのような死刑による犯罪抑止力というファンタジーをかたく信じている人がカードを受け取ったとしたら、もうびびって引きこもり状態、外も出歩けなくなりますよね。そういう行動の変化がカード所持群の被殺人率に影響を及ぼすことも考えられます。
この実験は基本的に疫学調査といっしょですね。実際に行ってみればおそらく何らかの偏った結果が得られるかもしれませんが、死刑に犯罪抑止力があるかどうかを決めることはできないでしょう。疫学調査では相関関係は比較的簡単に知ることができますが、因果関係を決めることはできないからです。犯罪抑止力のあるなしではなく、今挙げたような間接的な因果関係によって殺人率が増減するということは十分に考えられます。
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