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死刑制度についてひと言お願いします

2564ufloat:2010/02/13(土) 08:01:39
それで、先の記事も読みつつ紫煙狼さんの論を考えてみたのですが、
紫煙狼さんがこれまでに主張されていた論と比較してみると、
やはり「矛盾」ではないにせよ、どうしても違和感を否定できませんでした。

ひとまず倫理的問題を無視して考えると、死刑存置派の人が
「どうせ死刑にするなら、移植を待つ人のために臓器も利用すべきだろう」
として死刑囚からの臓器移植を支持するなら理解できるのですが、
紫煙狼さんは廃止派で、しかも「今は無理でも、いつかは死刑のない世の中を作ろう」
という主張をなさっていますね。
仮に未来の日本において、死刑の廃止を検討できる土壌が整ったとして、
死刑囚からの臓器移植を肯定するなら、
・死刑を廃止する環境が整ったので廃止する
・臓器移植のために死刑にする
この2択になってしまい、これらは相互に相容れないものですが、紫煙狼さんは
両者を肯定していらっしゃるようなので、紫煙狼さんの意図がつかめませんでした。

さらに、「死刑によって他の命が救われる場合」という側面から考えると、
・死刑囚を新薬や治療法の実験台として使い(苦痛を与えるのが問題なら、苦痛のない方法で)、
 多数の人の命を救える医学研究をするのは許容されるのか。
・仮に死刑より終身刑の方がコストがかかることが立証され、そのコストを他に充てると
 より多くの人命が救えるのであれば、それを理由に犯人を死刑にすべきなのか。
・仮に死刑の方が終身刑よりコストが低く、しかも死刑囚の臓器移植にかかるコストを
 他に充てると、移植の場合よりも多くの人命が救えるのであれば、死刑囚はただ死刑にすべきか。
(「コスト」の言葉を使うのには抵抗がありましたが、「有形無形の資源」の意味であえて使用しました)
など、倫理あるいはその他の面から、色々とややこしい問題が考え付く限り無限に発生しますし、
このようにして論を展開していくと、最終的には先の「臓器くじ」に似た話にも行き着いたり
しかねないので(特に最後の仮定では、他では「死刑囚の命」->「他の人の命」であったのが、
「移植待ちの人の命」->「そのコストで救える命」という図式になってしまっている)、
なかなか賛同を得られにくいのではないでしょうか。


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