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死刑制度についてひと言お願いします
2488
:
Ken
:2010/02/10(水) 14:31:29
通りすがりさん江
だいたい無精髭さんが言いたいこと書いてくれてますが...
>>独自研究
私が問題にしているのはグラフ部分じゃなくてその解釈ですね。データをどう解釈するかも研究のうちですよ。カナダで起きた60年代半ばから70年代半ばまでの殺人率の急増の原因を死刑の部分的廃止に求めているのは『死刑廃止と死刑存置の考察』しかないんですよ。そしてこの解釈が誰か別の人による論考によっているわけではないことを指して「独自研究」と呼んだわけです。通りすがりさんの独自研究という意味ではないですよ。本筋とは関係ないですが。
>>量だけでなく山や谷の数も時期にもズレが有りますし・・・
それは基本的に関係ないです。今議論しているのは「60年代半ばから70年代半ばの急増」が「66年の部分的死刑廃止」に起因しているかどうかなので基本的には「60年代半ばから70年代半ば」だけに注目すればよろしい。もちろん、それ以外の部分からも有意義な情報がもたらされる場合もありますが。
カナダの隣国米国でも60年代半ばまで殺人率はほぼ横ばいなのにその後70年代半ばまでにほぼ倍増しているわけです。カナダと似ているかどうかというのはもちろん主観が入り込むので、「全然似てませんね!」と反論するのはもちろんありなのですが...
70年代半ばまでの殺人率の変化が米加両国で似通っていることを認めてもらえるとして可能性は二つしかないです。すなわち米加両国の殺人率の上昇が同じ原因に帰するのか、それとも異なる原因に帰するのかです。
原因が同じ場合、もっとも有力なのはベビー・ブーマーです。ベビー・ブームは米加両国で同時期に起きましたから。「ベビー・ブーマー」説が理解してもらえるのであれば(別に支持する必要はないです)
>>犯罪率の高い世代がなぜそうなるに至ったのか、その複合的な理由の中に「死刑存置から廃止状態への変化」があった、というようなものもありうるのではないでしょうか。
というのがトンチンカンな指摘だというのがわかるはずです。ベビー・ブーマーというのはWWIIの終了から1966年までに生まれた人たちのことなので(カナダ矯正局の文章から示唆される定義)、時系列的には「ベビー・ブーマーが生まれる(66年まで)」→「殺人罪の罰則規定の変更される(66年)」ですから。ブーマーの両親が死刑が廃止されることを見越して、なおかつ死刑廃止が子どもを作るの有利にはたらくと考えたのでもない限り、ありえないです(言うまでもなくベビー・ブームの主要因は戦争が終わったことです)。
原因が異なる場合というのは、たとえば米国での増加はベビー・ブーマーのせいだが、カナダでの増加は死刑の部分的廃止のせいだ、というような場合です。米加両国で同時期殺人率が上昇したのに、それを異なる原因のせいにするためにはかなりアクロバティックな説明が必要になります。たとえば、米国ではベビー・ブーマーのせいで殺人率が上昇したのに、同じくベビー・ブームがあったカナダではなぜか殺人率は上昇しなかったとか。『死刑廃止と死刑存置の考察』によると76年にカナダで死刑が完全に廃止されます。そして、ちょうど同時期から殺人率は漸減傾向に転じるわけです。なぜ、死刑を部分的に廃止すると殺人率が倍増するのに、完全に廃止するとさらに上昇するどころか減少傾向に転じるのかとかもうまく説明できません。
もう一点。『死刑廃止と死刑存置の考察』はアムネスティを批判する上で
>>「Aという犯罪発生率」と「Aに対応する刑罰」を比較すべきである
と主張しています(詳しくは最後の段落読んで)。全く同じ主張は殺人以外の犯罪にも当てはまります。66年に変更されたのは殺人罪の罰則だけであって、殺人罪以外の刑法一般で罰則を廃止したわけではない。にもかかわらず、殺人率のみならずそのほかの刑法犯罪率も同時期上昇している(ソース:カナダ矯正局)。ということは、やはり殺人罪の上昇だけを部分的死刑廃止に帰するのは無理があります。
というふうに、米加両国で異なる原因によってたまたま殺人率が同時期上昇した、というのは可能性としてはありえなくはないですけど、それと比べると、両国でベビー・ブーマーによって刑法犯一般が増加し、その一環としてカナダで殺人率の上昇が認められた、という可能性のほうが蓋然性は高いです。つまり、紫煙狼さんにふうに言うと、カナダ人は部分的死刑廃止によって殺人率が倍増したにもかかわらずその後死刑を完全に廃止するほど鷹揚だったわけではなく、殺人を含めて刑法犯罪一般が増加していたので死刑の部分的廃止だけが問題にはならずその後死刑は完全に廃止されたのでしょう。ちなみに、英語で検索すると殺人率の増加が死刑の部分的廃止のせいだという意見は見つからなくても、ベビー・ブーマーに言及する人はちらほらいます。
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