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死刑制度についてひと言お願いします

2390無精髭:2010/01/30(土) 18:30:06
また、guestさんは>2369で「冤罪被害者の大多数が助かるのだから、一部の例外には煮え湯を飲んで
もらおうというのでは、冤罪被害を無視する死刑容認論と同じロジックです」と書いておられますが、
そもそも同じロジックって何? と思うわけです。これについても先の指摘が当てはまるのではないで
しょうか。そこでは二つの状況(あるいは言説)、すなわち相対する立場において矛盾や間違いが許さ
れることと、口げんかや権力闘争において力押しが許されることは、類推を成り立たせぬほど異質である
ということが問題となっていました(guestさんが>2369の該当箇所でロジックと仰っているのは、
はたして「存廃議論における矛盾・間違いの許容(というか不可避性)」に関係したことなのか、
「力押しの原理」に関係したことなのかについては判然としませんけれども)。同様に、廃止論者が
冤罪を失くさねばならないということと、存置論者が再犯を防がねばならないということとは、一方が
刑事司法制度に関わる問題の解決を目指すものであり、他方がおおまかに言って刑事施設やその運営
方法に関わる問題の解決を目指すものである点で、これまた本来は別種の問題です。もっと簡単に言うと、
死刑を存置すべきであると結論する者にとっても、廃止すべきであると結論する者にとっても、この
二つの問題は区別して取り組めるし、だからこそ均等に取り組まなければならない課題でもあります。
ところがguestさんの手に掛かると、上述したようにこの二つは問題系が異なるにもかかわらず、
廃止論者の死刑による冤罪被害を食い止めるために制度そのものを失くそうという廃止論者の主張から、
「いついかなる場合でも命を犠牲にしてはならない」と「完全に防止しなければならない」の二つの
要素を取り出した後、存置論者の主張である「場合によっては命を犠牲にしても良い」と「再犯を
防がなければならない」という部分に関連付ける操作を行いさえすれば、廃止論と存置論は同じ
ロジックを共有することになるらしいのです(目的は不明)。したがって私たちが批判すべき点は、
一、guestさんの恣意的な解釈によって本来異なるべきであるはずの二つのロジックが同じロジック
とされてしまっていること。二、特に廃止論における「いついかなる場合でも命を犠牲にしてはならない」
という主張と、存置論における「場合によっては命を犠牲にしても良い」という主張は矛盾関係にある
にもかかわらず、存廃議論には矛盾や誤謬が許されているというこれまた恣意的な解釈※によって、
共通のロジックとして扱われていること。以上二点です。

 ※「自分の意に反して矛盾や誤謬を招いてしまい、たとえ自分でそれに気づいたとしても、自分や
 仲間の手に負えないのであれば矛盾や誤謬を放置しても良い」ということと「故意に矛盾や誤謬を
 主張に盛り込んでも良い(詭弁を用いても良い)」ということは明らかに違いますよね? 存廃議論
 においては両方とも許容されているのですか? あるロジックに詭弁で対抗することをロジックの
 相対化とは言わないです。


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