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死刑制度についてひと言お願いします

2352guest:2010/01/28(木) 11:48:17
>>2351
>しかも死刑は、冤罪の人を殺してしまう可能性すらあるという、かなりリスキーな方法です。

「罪の無い人を殺す可能性がある」という意味では、
A.死刑廃止後に死刑相当の受刑者の再犯で人が死ぬ可能性
B.自由刑で冤罪獄死
というのも同じリスクと言えます。

1.罪の無い人の死を減らすのが目的の二者択一であるなら、
 冤罪死刑の可能性とAを比較して犠牲の少ない方をとるべき、ということになります。
 現在の前科者の再犯率から見ても、思いついたら即実行可能の
 「受刑者の再犯による犠牲が出る可能性」の方が、
 数年から十数年かけた裁判をくぐり抜ける「冤罪死刑の可能性」よりも高くなることは
 廃止論者でも認めざるをえないはずです。

2.冤罪死刑という最悪の事態を想像して死刑に反対できるほど感性豊かなのであれば、
 Bの冤罪獄死での最悪の事態も想像できて然るべきです。
 終身刑は「緩慢な死刑」とも言われており、絞首でなくとも殺していると見ることは十分可能です。
 死刑でなければ冤罪が必ず晴れるというわけではない以上、当然長期勾留の後獄死する可能性もあり、
 生きていればこそ死刑よりも残酷になるという見方もできます。
  死刑の特別予防力を絶対的終身刑で代用する、というのはその観点から見ると整合性がありません。

 ドイツ等のように、実際にその観点から絶対的終身刑も廃止されている国々があります。
 彼らの廃止論が正しいとすれば、絶対的終身刑導入は制度の改悪ということになります。
 絶対的終身刑を導入することと導入しないことを同時にすることはできない以上、
 この時点で、抑止力と冤罪被害者への配慮を両取りしようとする廃止論は矛盾があることになります。

3.冤罪による生命の損失を特別扱いするがゆえに、再犯の殺人の犠牲よりも冤罪死刑犠牲者の方を重視する、
 というのであれば、それは反権力のような意識の土台の上に冤罪問題が乗っかっているに過ぎないため、
 「再犯犠牲を重視する」「どちらの犠牲も等価」というような、土台が違う人には、いくら冤罪からの問題を説いても
 説得力がありません。
 それどころか、命が別格であると言えば言うほど、その生命を私利私欲で奪った罪も重くなり、
 死刑の正当性も補強する事になります。


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