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死刑制度についてひと言お願いします

2054カレーライス:2009/06/20(土) 04:02:10
>>2052
アメリカでは死刑囚1人当たり2億円以上のお金がかかると言われています。
それに引き換え終身刑では年間200万円程度の費用がかかると言われています。
終身刑受刑者が100年収容されるのと死刑囚1人が同じくらいの金額がかかるということらしいです。
もちろん終身刑受刑者だからと言って100年も収容されることはないので終身刑のほうが費用が安く済むということになります。

果たして本当に終身刑のほうが費用が安く済むのでしょうか?
収容費用と言うのは死刑囚も無期刑囚もさほど変わりはないでしょう。

ではなぜ、死刑が他の刑罰よりも費用が多く必要なのかを考えればその答えはおのずと明確になるでしょう。
まず他の刑罰よりも突出して多くの費用がかかるのが裁判費用です。
死刑判決が出るような裁判ではよほどのことがない限り、最高裁まで上告が行われます。
そしてそれに費やされる時間とお金はその分増大します。
また、死刑判決を受けた後でも再審請求などが行われます。
これによってさらに費用が増大するわけです。

死刑というのは極刑であり、最高刑です。
これ以上重い罰はありません。
被告人が控訴、上告する場合考えるのは、自分がより軽い刑罰になりたいと考え判決に異議を唱えるわけです。
その際にもちろん最高刑である死刑にはなりたくないと考え、死刑判決が出たら控訴、上告を行うこととなります。
言いかえるならば死刑判決が出た時、控訴、上告をすればもしかしたら罰が軽くなるかもしれないということです。
すでに最高刑判決が出ているために、控訴、上告でこれ以上重い罰の判決が出ることはないとわかっているためにほとんどの被告人が行うこととなります。

ここまで来ると私の言いたいことも伝わるかと思いますが、死刑は死刑だから費用がかかるのではないということです。
死刑は最高刑だからこそ費用がかかっているということですね。

では、死刑が廃止され、終身刑が新たに採用されたとします。
当然最高刑が終身刑となるわけですが、被告人は死刑ではないからと言って最高刑の終身刑判決を受けて告訴、上告をしないという選択をするでしょうか?
答えはNOです。
告訴、上告をしても今以上に重い刑罰になることはないのでより軽い刑罰の判決が出ることを期待して告訴、上告するでしょう。

そうなると死刑の費用がいくらで終身刑の費用がいくらという考え方よりも、裁判費用や再審請求費用は最高刑であるならばさほど差異はないということです。
あとは実際に収監する費用と死刑にのみかかる死刑費用ですが、当たり前ですがこれは終身刑受刑者のほうが圧倒的に多くかかることになります。
収容期間も当然終身刑のほうが長くなりますし、病気やケガをした時の治療費も終身刑のほうが多くかかるでしょう。
また、終身刑受刑者が老年になったときに介護費用もかかります。

そう言ったコストを全て合算すると最高刑が死刑よりも最高刑が終身刑のほうが多くのコストがかかることになります。

さて、本題ですが、私はコストで死刑の存廃を語るべきではないと考えます。
存廃問題はそんなことよりももっと重要な問題がたくさんあるでしょう。
もちろん、死刑を存置しながら終身刑を採用することはあり得ないと思っています。


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