したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

死刑制度についてひと言お願いします

2032ufloat:2009/06/17(水) 20:21:56
>>2024 , >>2029
終身刑と抑止論に関しては、紫煙狼さんがすべて述べてくださっているので、
私から申し上げることはないとして、冤罪に関して。
おっしゃる通り、いかなる罰であっても冤罪はあってはいけません。
死刑でも、無期懲役でも、有期懲役でも、罰金でも同様です。
しかしながら、死刑とそれ以外の刑罰では、結果の重大性において本質的に差があると
私は考えており、それゆえに冤罪死刑について述べているのです。

カレーライスさんは以前の書き込みで
「確かに時間と生命であれば本質的な差があるでしょう」
と述べられていますので、この点についてはご同意いただけたものと考えますが、
それを踏まえて、以下のケースをご想像ください。
1.速度を守って運転していたのに、なぜか速度違反で罰金に処せられた。
2.身に覚えがない窃盗の濡れ衣を着せられ、懲役刑に処せられた。
3.凶悪事件の犯人にされ、終身刑に処せられた。
4.凶悪事件の犯人にされ、処刑された。
「生命が本質的に他のものとは異なる」ことに同意いただけているのであれば、
1〜3と4との間には、結果において本質的に差があるようにはお考えになりませんでしょうか。
確かに、上記のようなケースはいずれもあってはなりません。許されないことです。
しかし、冤罪は決してゼロにできない以上、上記のいずれのケースも発生する可能性があります。
その際、これらの結果は「どれも冤罪なんだから全部同じ」と言えるでしょうか。
結果において、1〜3と4は明らかに異質ではないでしょうか。

カレーライスさんのご主張は分かりますし、死刑の必要性についても理解しています。
私は決して「明日にでも日本から死刑を撲滅しよう」などと主張する気はありませんし、
その点は無精髭さんによって「死刑廃止の論客」とご指名されたお二方も同じでしょう。
しかしながら、冤罪によって死刑に処せられる可能性が現実に存在し、「生命」が他の物と
本質的に異なる以上、死刑の場合とそうでない場合の結果は本質的に異なるわけで、
この問題は死刑や終身刑を論じる上で、避けて通れないことではないかと申し上げているのです。
無論、この点を検討した上で、それでも死刑にはそれを補って余りあるほどのメリットがあり、
存続した方が良いと判断されるのであれば、それは大いに結構です。
一方、やはり冤罪死刑は重大だから、死刑のメリットをもってしても存続は問題ではないか、
とお考えになるのなら、それもまた大いに結構です。
しかしながら、
「冤罪は司法の問題なのだから、死刑存廃論において冤罪死刑を考慮する必要はない」
「冤罪死刑が問題というのなら、他の冤罪だって全く同じだ。
死刑存廃や終身刑の議論の中で、ことさら冤罪の話を持ち出してくる必要がどこにあるのか」
このようなお考えには、残念ながら全面的には同意しかねます。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板