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死刑制度についてひと言お願いします

1boro:2003/03/16(日) 14:16
死刑制度については他のサイトとかで
さんざんやってきたテーマだと思いますが
そのときの犯罪事情によっても意見が
違ってくると思います。そういう意味で
いま現在、どのように思っているかを
簡単でかまわないので意見をきかせてください。
場合によってはテキストを書く上で参考にさせて
いただくかもしれません。よろしくお願いします。

2009カレーライス:2009/06/16(火) 00:31:23
>>2004
早速のレスありがとうございます。

私自身も現在の死刑制度にデメリットがないとは考えていません。
しかし「死刑廃止後の受け皿」は必要ではありませんか?
確かに私は刑罰のみを抜粋しています。
それもやはり現実問題として受け皿となるべき刑罰が一番大切だと考えるからです。

ここで少し私の「更生と再犯」についての考察を聞いていただければと思います。
みなさんそれぞれ「更生」とはなにか、どうなれば「更生」したと判断できるかを考えたことがありますか?
刑務所で「更生」が本当に可能かどうかという問いに私は常々疑問を感じています。
刑務所とは懲役刑の判決を受けた受刑者をその定められた期間の間収容する施設です。
更生をしていようが、してなかろうが基本的に懲役期間が満了すれば出所させます。
つまり、刑務所とは更生施設ではなく、収監施設であり刑務所に入ったからと言って更生するわけではありません。
もちろん、更生を促すプログラムを実施したりすることもありますが刑務所の目的は収監でしかありません。
では刑務所を更生施設として機能させることができるのでしょうか?
この答えはNOです。
まず、更生とは受刑者が更生の意思を持たなければ更生させることができないという根本的な問題があります。
そして何より、ほとんどの受刑者には刑期が決められています。
つまり、その刑期を満了すれば出所させなければならないため更生は不可能となります。
無期懲役であれば更生するまで収監するという方針も可能でしょうが、それでも更生が可能だとは言い切れません。

2010カレーライス:2009/06/16(火) 00:31:49
なぜ初犯よりも再犯の可能性のほうが高いのでしょうか?
それは人は経験を積む生き物だからです。
1度経験することにより物事はハードルが一気に下がります。
例えば、お化け屋敷に入るとき、最初はどんなお化けが出てくるのかわからない未知の領域であるため恐怖を感じることでしょう。
しかし、1度入ってしまえば2度目はどんなお化けが出てくるか知っているため最初ほど恐怖は感じなくなります。
それが2度3度繰り返すことによってそのハードルはどんどん下がります。
犯罪も同様に経験を積むことで2度目、3度目はより容易になります。

このことを加味すれば更生とは後悔や反省とは全く違うものではないと結論が導けるでしょう。
お化け屋敷に入ったことを後悔したり反省してもお化け屋敷に入ったという経験は蓄積されます。
つまりお化け屋敷に入ったことによりハードルは下がっているわけです。
もちろん後悔や反省をすることでハードルは上がることはあって、ハードルを入る前の状態に戻すことはできません。
更生とはこのハードルを経験する元の状態に戻したり、それよりもさらに高い位置に導くことだと私は考えます。
更生は決して受刑者一人でなし得るものではなく、専門的な知識を持った人間と一緒になって行わなければそのハードルが元の状態に戻ることもさらに高い位置に導くことも出来ないということです。
そして何よりも大切なのが最初の経験で何を感じたかが重要になります。
初めてお化け屋敷に入ったとき、恐怖を覚えた人間でないとハードルは決して上がらないということです。
つまり初めて経験したときに何も感じなかったり、もしくはそれに快楽や悦楽を覚えた人間はハードルが上がることはないということです。
これこそが更生の難しさであり、再犯を防止する上でもっとも困難な問題となります。

刑務所に収監することによって更生が可能なのであれば、無期懲役や相対的終身刑でも十分でしょう。
しかし死刑判決を受けた加害者ははハードルが上がる見込みがないと判断された者達です。
つまり、犯行を見て客観的に自分が犯した犯罪に恐怖を感じて後悔しているか、また反省をし更生することを受け入れることができるかどかを見たとき、それが不可能だと判断された加害者だということです。
宅間守や加藤智大のように社会に対して怒りや憤りを感じ、自分の行動を正当化しようとする者、宮崎勉や大久保清、山地悠紀夫のように自分の欲求のために人を殺した者たちは後悔も反省もないため更生が不可能だということです。

もし死刑が廃止された場合彼らはどうなるでしょうか?
どのような受け皿で彼らのような加害者に対応することができるのでしょうか?

紫煙狼さんの着目する「報復による被害者及び遺族、社会の感情の沈静化」についてですが、確かに死刑以外でもその方法があるかもしれません。
近年、成果をあげ始めているVOMによる修復的司法もその一つと言えるでしょう。
しかしこの修復的司法も加害者と関係者の協力が不可欠となります。
宅間守のように遺族の見守る裁判で「幼稚園に行っていればもっと殺せたのに」などという暴言を吐くような人物には望むべくもありません。
宮崎勉のように遺族に対して偽名で遺灰を送りつけるような嘲笑を受けた遺族がそれを受け入れるでしょうか?
松本智津男のように裁判の最中に居眠りをするような人間にもそれは出来ないでしょう。
こんな残虐非道ともいうべき犯罪を犯した加害者たちに対して、最愛の家族や恋人を奪われた遺族やその心痛を受け止める社会はどうやってその感情を落ち着かせればよいのでしょうか?
こうなるともう報復に頼るしかないと言わざるを得ないのではないでしょうか。

死刑のデメリットも当然あるでしょう。
それでも死刑を存置し続けなければこのような現状を打開することは出来ないのではないでしょうか?


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