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死刑制度についてひと言お願いします

2002カレーライス:2009/06/15(月) 16:36:18
 ②死刑の代替案
  現在死刑を廃止した後に死刑の代替案として浮上しているいくつかの刑罰を紹介させていただきます。

  1.絶対的終身刑
   現在、日本において死刑の代替案として最も有力視されているのがこの(絶対的)終身刑です。
   これは死ぬまで刑務所に留め置き、2度と社会復帰をさせない刑罰で、日本の廃止論者のほとんどがこの刑罰を持って死刑を廃止すべきだとしています。

   では実際この絶対的終身刑がどのような刑罰であるかを考察してみましょう。
   どのような国でこの絶対的終身刑が採用されているのか。
   世界の主要国ではアメリカ、中国、イギリス、オーストラリアを含む数カ国しかありません。
   100カ国以上あると言われる死刑廃止国及び死刑停止国ですが、この絶対的終身刑を採用している国はイギリス、オーストラリアを含むたった数カ国しかないことは意外と知られていません。
   1980年代以前には死刑廃止国でもまず絶対的終身刑を採用していました。
   しかし現在では絶対的終身刑を採用している国はほとんどありません。
   その理由が「死刑と同等かそれ以上に残虐な刑罰であり、人権尊重の見地からあってはならない刑罰である」というものです。
   つまり、本来死刑の廃止は人権を尊重するからこその廃止であり、そのあとに絶対的終身刑を採用することは死刑を廃止する意味がないということです。

   ここで1つ考えなくてはならないのが「では人権とはなんだろう?」ということです。
   日本において生存権は「生きる権利」であり、生きていればいい権利だと勘違いされがちです。
   これは生存権とは日本の憲法第13条にある幸福追求権を指すということです。
   人権先進国と呼ばれるEUの各国でも昔は絶対的終身刑が存在していました。
   ところがだれも予想しないところから死刑復活の声が上がりました。
   それはなんと絶対的終身刑受刑者からの声でした。
   イタリア・フランス・カナダではこの絶対的終身刑受刑者から死刑を復活して自分たちを殺してほしいと政府に対して嘆願書が提出されました。
   その理由が「将来に希望がない我々の人生は無に等しく、毎日少しずつ命を削られるような刑ならばいっそ死刑にしてもらうほうがましだ」というものでした。
   
   ではこの絶対的終身刑とは実際どのような刑罰なのでしょうか。
   この刑罰の最大の特徴は仮釈放がないということです。
   つまり一旦収監されると二度と社会に復帰が出来ないため、希望もなくただただ死ぬまで単純な毎日を繰り返すだけとなります。
   ここで一番問題なのが受刑者の心の問題です。
   希望がなく、生きていること自体が無意味に感じるようになり、ストレスから精神に異常をきたし精神病(拘禁ノイローゼ)になる人、人格破壊が起きてしまう人、自殺する人が多数発生しています。
   そして「死刑以上に残虐な刑罰」といわれる所以がここにあります。
   受刑者の体調管理は国の義務となります。
   つまり精神病を患ったり、人格破壊が起こったり、自殺未遂をしたりした場合、国はそれを治療する義務があります。
   そして治療が終わるとまた収監します。
   しかし、たとえ治療をしたとしても彼らの病気の原因が刑罰にあるためまた収監されて同じ病気にかかります。
   治療→収監→再発→治療→収監→再発のスパイラルが死ぬまで永遠に繰り返されることになります。
   途中で自殺が成功するか、意思の疎通さえも不可能な廃人となるか、この刑罰本当に恐ろしいところはここです。


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