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死刑制度についてひと言お願いします

1901無精髭:2008/08/11(月) 20:03:35
>例えば、宮崎某のように(後略)

私の宮崎理解は、だいぶ大塚英志氏に毒されておりますから。。。あまり公言できるものではないです。
シェンロンさんはご存知のように、別のスレでは変なこと申した為に、ある方から顰蹙を買いましたからね。

大塚氏は吉本隆明氏との対談本『だいたいで、いいじゃない。』(文芸春秋刊)で宮崎勤に触れています。
boro氏の当事件に関するページを見ても分かりますが、大塚氏は一審の弁護側証人も努めたほど、宮崎と彼が
起こした事件に入れ込んでいる(?)人です。で、長いんですが(しかも対談なので言い回しがちょっとくどい)
ご参考までに引用させて戴きますと、

 たとえば「殺意なき殺人」みたいな言い方ばかりされたんだけど、宮崎勤と付き合っていて思ったのは、
検察側が一所懸命あの事件を性犯罪にしようとしたっていうことなんですよ。宮崎事件がある意味で奇妙な公判
になったのは、弁護側と検察側が性犯罪か否かだけを争った点なんです。宮崎勤に性的欲望はあるのかないのか、
と。鑑定医がこだわったのだってその一点で、彼が多重人格だとか、初期分裂病(統合失調症)だとか、こんな
ことは法廷戦術上の問題であって、弁護側としてはおそらく分裂病あたりが裁判官向けの言語としては落とし
どころだろうみたいな。そういうところは、僕なんかには醒めた感じで見てとれた。むしろ弁護側がこだわって、
検察側もこだわったのは、彼には性的欲望があったのか、なかったのか、なんですよ。
(中略)
 宮崎が主張したのは、たぶんその一点なんです。自分には性的な欲望というのがないんだ、分からないんだと。
でも、彼がそれは性犯罪じゃないといくら主張したところで、彼の情状酌量にはまったく影響しないわけです。
つまり彼は、殺したこと自体は認めているわけです。だから性犯罪であろうがなかろうが、もしかしたら欲望も
なしに殺してしまったほうが、もっとひどい犯罪ととられて、量刑がひどくなる可能性のほうが高いわけですよ。
けれども、彼が唯一執着したのはその一点で、とにかく欲望が分からないんだと。
 たしかに男の子だから、彼も性的な欲望がなかったとは言わない。ただ、その欲望のあり方とか向き方という
ものが、検察側がつくってきた、つまり成人女性に対して欲望を抱くんだけれども、その欲望を成人女性が受け
入れてくれなくて仕方ないので幼い無力な女の子に向け、その欲望を満たすために殺して、殺したあとでそれを
陵辱したと、そういう性的な欲望と具体的な素材を前提としたストーリーに対しては、彼は一所懸命違和を唱える。
その違和のあり方というものが、なにか僕には非常に重要・・・・・・と言うのは変なんだけど、大事な問題だという
気がして、そこが彼の問題なんだろうと思うわけです。そこの問題が分かんないと、何で首を絞めたんだとかが
分からないと思うし、さらにその上で、女の子を殺してはいけないんだという場所に彼が至るためには、余計に
彼の中で欠けている欲望の問題を一回通過しないとだめなんだという気がしてしようがない。

因みに上掲書は、単行本が2000年7月に出たようです。


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