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死刑制度についてひと言お願いします

1853無精髭:2008/08/04(月) 14:31:45
(以下、本文です)

Kenさん、シェンロンさん、全身麻酔による手術を受けられたとのこと、現在の
御身体の程、大丈夫なのでしょうか? 私はいたって健康なのですが、以前、
私の父がやはり全身麻酔を受けた時の印象を、御二方と同じように語っておりました。
父曰く「死なんてそんなものだ」そうですが、私は、それでもシェンロンさんのように
懐疑的にならざるを得ませんでした。ただ、私の場合、死の瞬間に苦痛はあるかどうか
という問題より、自分がこの世からいなくなる、ということが不思議でして、全身麻酔
から醒めた時に初めて、意識がなくなっていた間も自分が生きていたという事実が
事後追認的に確かめられる訳ですから、結局、麻酔で意識を失っても、死を体験したこと
にはなっていないのです。ウィトゲンシュタインが『論理哲学論考』で、「死は人生の
出来事ではない。人は死を体験しない」と言っておりますが、私たちは己の意識の外に
己の肉体を所持してはいない、ということを念頭にして読めば(本当はこういう読み方
は正しくないでしょうし、あまり好ましくないのですが)、私は死刑が残酷であるという
理由は、苦痛の存在を否定できないから、というものではなく、それが当人の意思決定に
一切関わらないどころか(その意味で死刑以外の刑罰はKenさんの仰るように野蛮性を拭い
去れません)、その意思そのもの(世界を構成することでそれと同等である中核的自己)
を消し去ってしまうからなのです。シェンロンさんがご指摘なさったことに似てくるの
ですが、現行法で死刑に相当する囚人に自決権が認められなければ、どんな死刑だって
他者に強要されるものである以上は、残酷なものであることに変わりはないでしょう。
死刑囚に合意を求めるというのも同等でしょうね。否、上記を考慮すれば、死そのものが
残酷であるという見方すらできるのですから、結局他人に殺されても、自分で死んでも、
残酷であるのは同じという結論が導かれてしまいしょうか。この先については、私も
考えあぐねていることがあって、今すぐには詳論できませんので、勝手ながら保留と
させて戴きたく存じます。


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