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死刑制度についてひと言お願いします

1528元高井戸署員:2006/06/22(木) 23:24:12
逃走用車両を家の門に横付けし、玄関から犯人が出てきたら門までの10メートル前後の敷地内で犯人確保するということでした。逃走用車両に乗り込まれた場合は捜査一課の追跡班がバイクで追いその後は捜査一課指揮の基、他管轄の警察と連携して犯人を追い詰めるということにもなりました。
 がしかし、それでは高井戸署長の面子が立ちません。署長は刑事課と私達独身の警官を呼び『何が何でも犯人検挙だ!』といきり立ちました。信じられない事と思われるでしょうが、全員拳銃所持は認めらず防弾チョッキだけの丸腰突入作戦になったのです。
 辺りは夜になり暗くなり投光用のライトが数台備えられ、私達も突入準備に取り掛かり始めました。
私の位置は、門の上(大きな家ですので、門も田舎の農家のような門です。)に二人で潜み、家の両脇に潜む刑事たち(12〜3人)と一斉に飛び掛る事となりました。
 心臓がドキドキするよりも『やるしかない!』という興奮状態になりました。自分の生死の事は不思議と考えられなかったです。皆、血圧が最高潮に達し興奮状態で同じ感じだったのではないかと思います。
 犯人は何発弾を持っているか分からず、何丁拳銃を持っているかもさっぱり情報はありませんでした。
 門の上に潜み何分経ったかは興奮の為記憶にありませんが、そうは長くない時間に逃走用車両が門に横付けされました。
 捜査一課長が犯人に電話連絡をし全ての準備は整いました。
 日本式の引き戸の玄関ドアが開いたその時です。犯人は人質の白鳥さんを左手で抱き、右手で拳銃を白鳥さんの右こめかみに着き付けて出てきたのが目に飛び込みました。
 二歩三歩犯人が出た時です。まだ私の距離には数メートルあります。全身の毛が逆立った感じになり飛掛かろうとした瞬間、犯人は白鳥さんに発砲しました。『バン!』という音と共に白鳥さんは崩れ落ち、続いて右側から飛掛かった特殊班の五十嵐係長(有名な深川の川俣軍司を捕まえた時に板前の格好をしていた大柄の刑事です 。)に2発発射、係長は顔と腰に銃弾を受け転がりました。右側の後続の突入隊と左側の突入隊と私達上からの突入で犯人に対して押し競饅頭の様な格好となりました。続いて一発銃声、犯人自殺と記事にはなりましたが、20年経つので明かします。暴発です。
 犯人は右顎から左額に弾が抜けました。私達はすぐに白鳥さんを待機中の救急車に運びましたが既に足が硬直痙攣していました。そして白鳥さんは亡くなりました。
 全ては大失敗に終わりました。
私は僅か10メートル足らずの所で弱り果てた被害者が射殺される瞬間を目の当たりにしました。物凄く悔しく悲しく憎く、たまらなかったです。今でも夢を見る事があります。


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